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スタート前に神社で願掛け 木村彩子「やっぱり神秘的な感じが良い」

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 3日目(6日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6667yd(パー72)◇雨(観衆1648人)

札幌市内からコースに向かう途中、開運の神様として知られる弥彦神社がある。大会3日目の早朝、ゴルフウェア姿の木村彩子は車を途中で止めて降りて歩いて行った。午前8時25分のスタートを前に「力を貸してください」と願を掛けてきたと言う。

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3歳上の先輩プロ青木瀬令奈に影響を受けて始めた神社通い。ここ最近はすっかり「忘れていた」そうだが、3週前「ニチレイレディス」のときに師事する南秀樹コーチから、そのことを尋ねられたのをきっかけに復活した。毎週会場近くの神社を探してはラウンド前に通う。初日も2日目も、もちろん訪れた。

「ちょうど去年のニチレイの時に会場の近くに千葉神社っていう大きめな神社がたまたま近くにあって。そこを南先生と一緒に毎日通ったら調子が悪かったんですけど、5位に入れた」。練習成果が出ただけかもしれない。それでも、運も実力のうちと言われる勝負の世界。できることは全部しておきたい。

「千葉からきた木村ですって自己紹介から始めて。小学生、中学生の時はディズニーランドの方が好きだったけど、やっぱり神秘的な感じが良いなって」。もともと初詣には行っており、茨城県にある鹿島神宮と千葉県の香取神宮で「必勝祈願」もしている。「やっぱりそのおかげでけがもないし、優勝もできたし、去年は悪いなりにシードは守れたし。年始めとシーズン終わりには行きます」という。

願いが通じたかのように、この日は6バーディ、1ボギーの「67」でプレー。14位からトップと6打差の9アンダー4位にまで浮上した。「きのうはお参りしようと行ったら(木村を選手と知る)通行人の人に『頑張ってください』って拝まれまして(笑)。やっぱり声を掛けられるとうれしいし、応援されるのもうれしい。『もっと知って!』ってなる」と頬を緩めた。

あす最終日はトップの川崎春花を追いかける展開。「もう、どんどん行くしかない」と声を張る。「今日はピンハイにツッコむ気持ちでやってこのスコアが出た。あすも同じようにやれれば。下から上がっていくだけなので全部バーディという気持ちで」と逆転Vを狙っていく。(札幌市南区/石井操)

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