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球筋を変え、クラブを替え…櫻井心那は現状打破へ「無駄な時間なかった」

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 初日(4日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6667yd(パー72)◇晴れ(観衆1449人)

昨年のルーキーシーズンに宮里藍畑岡奈紗に続く10代4勝を挙げた櫻井心那が、レギュラーツアー初の首位発進を決めた。午前8時35分にティオフし、8バーディ、1ボギーの8アンダー「65」でプレー。吉本ひかると首位に並ぶ好スタートを切った。

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今季は出場16試合でトップ10は2回のみで、予選落ち7回。メルセデスランキングは48位と苦戦が続く。「去年は実力もないまま勢いで勝っちゃっていた。それこそ、去年の夏ごろのスイングは良かったけど、後半のスイングを見返したらあんまり良くなくて。それに気づかずにオフもそのまま過ごした」ことで低迷期に入ったという。

1カ月前の「全米女子オープン」という大舞台は、ネガティブな思考を変えただけでなく、球筋をフェードからドローにするきっかけにもなった。「これまでフェードの方が置きに行けると思っていたけど、ドロー軌道のボールの方が曲がらないのかもって。例えば、小祝さくらさんのドライバーショットなんて本当に曲がらない」。強い風も吹き、対処しきなかったメジャー仕様の難セッティングを経験したことで「限界を感じた」。予選落ちをした次の日から、持ち球を変える取り組みを始めた。

この日のフェアウェイキープ率は57%(8/14)、パーオン率は66%(12/18)と満足な数字ではなかったが、フィールド1位の23パットに収めたパッティングに助けられた。前半12番(パー5)で20mのロングパットを沈めて2つ目のバーディとし、後半5番(パー3)はピン手前8mを沈めてスコアを伸ばした。現状から抜け出すために「60台を出せたら絶対に変わる」と目標を作って臨んできただけに、4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」第2ラウンド「69」以来の70切りに喜びをあらわにした。

「スイング以外にも、クラブも合っていなかったりして、この3週間はシャフトを替えてはヘッドも替えて…と試してきた。ようやく落ち着いてきた」と、重ねてきた試行錯誤を明かす。「UTを抜いて7Wを入れたり。本当に失敗ばっかりだったけど、でも無駄な試合は1つもなくて。曲げるからトラブルショットも上手くなったし、ラフからの打ち方も去年以上に良くなったと思う。無駄な時間ではなかった」。もうひとつ上のステップを踏むには必要な時間だったのかもしれない。今なら、そう思える。(札幌市南区/石井操)

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