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「ネガティブになっていた」櫻井心那を変えたアメリカの一週間

◇国内女子◇ニチレイレディス 事前(13日)◇袖ヶ浦CC新袖コース(千葉)◇6621yd(パー72)

いつかは主戦場にしたい米国で過ごした一週間で、櫻井心那の心は癒されたようだ。昨季に宮里藍畑岡奈紗に続く10代ツアー4勝を記録した20歳が、今季はトップ10が開幕4、5戦目だけ。2週前のメジャー「全米女子オープン」までは日米で4試合連続の予選落ち。36位になった前週「サントリーレディス」でトンネルを抜けはしたが、プロ初の屈辱だった。

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しかし、メジャーでは気落ちするどころか、世界ランカーのプレーを間近で見て「すごく良いスイングとかゴルフを見て、目指すところは“こういうところ”」と思えた。負けず嫌いの心に火がついた。「それまでは視野が狭くなっていた感じ。日本でちょっと考えすぎていた部分とか、縮こまっていたところはあった」という。

スイングや球筋と技術的な部分を見直してきたが、精神面がプレーに影響していたことは否めない。「結構ネガティブになっちゃったりしていた。絶対にいい方向に向いている」とうなずく。

今週は「グリーンを外してもしっかり繋いで、たくさんチャンス(バーディパット)を打てるようにしたい」と気持ちが沈まないように心がける。「キャディさんにも『グリーンが小っちゃいから(外しても)ショットが悪いということじゃない』と言われて。そんなにラフが長いわけじゃないので外しても大丈夫って」と自分に優しく臨むつもりだ。

下部のステップアップツアーで年間5勝をした22年も、昨年も1勝目は6月に入ってからだった。「アメリカに行って心が軽くなって戻ってこれた。夏が好きだなっていう感じはある。頑張ります」。前向きな櫻井心那が帰ってきた。(千葉市若葉区/石井操)

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