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早大卒の“才女” ルーキー稲垣那奈子が6位でプロ初の週末へ

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目(20日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡)◇6494yd(パー71)◇曇り(観衆2832人)

ルーキーの稲垣那奈子が、6位で出た2日目に3バーディ、2ボギー「70」でプレー。通算3アンダー6位で、プロデビュー2戦目にして初の予選通過を決めた。

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昨年のプロテストに2度目の挑戦で合格した23歳は、早大卒の“才女”でもある。中学3年時にスポーツなどが原因で起こる疲労骨折「腰椎分離症」を経験。まだ完治しておらず、「元々けがが多くて、それを自分でなんとかしたいっていう思いがあった」と高校卒業時はプロテストを受験せず、大学に進んだ。

早大ではスポーツ科学部でスポーツ医科学を専攻しながら、体育会ゴルフ部に在籍。4年時には女子の主将を務めた。3週前の国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」で初日「61」をたたき出したアマチュア中野麟太朗の3学年先輩でもある。

「やっぱり腰をかばうと色々なところが痛くなってしまうので、自分の身体が保てるように勉強したいなと」。卒業論文のテーマは「ゴルファーと腰痛の関連性」。得た知識はプロになった今だからこそ役立つ部分が大きい。「終わってからのアイシングとかストレッチとか、色々な方法を何パターンか教えてもらったり、ピラティスもやってます」と身体に気を遣う。

昨年のQT(予選会)では最終ステージまで進めず、QTランキングは135位。今季は下部ステップアップツアーが主戦場で、今週はマンデートーナメント(主催者推薦選考会)を突破して出場した。

アマチュアではツアー15試合に出場し、予選通過は68位に終わった2020年「日本女子オープン」の1度だけ。しかし、前週の下部「フンドーキンレディース」で最終日最終組を経験するなど、着実に力をつけている。「早く勝ちたい。この後もずっとステップの予定なので、少しでも上位に行ければ。ステップでしっかりキャリアを積んで、(来季のツアー前半戦の出場権が得られる)賞金ランキング2位以内に入るのが今季のビジョン」。首位の竹田麗央とは5打差。大逆転での初優勝も、ありえない位置ではない。(静岡県伊東市/内山孝志朗)

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