「Vポイント×ENEOS」初日スコア
2024年 Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント
期間:03/15〜03/17 場所:鹿児島高牧CC(鹿児島)
「何も考えられなかった」プロテスト不合格 アマ荒木優奈が17位発進
◇国内女子◇Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 初日(15日)◇鹿児島高牧CC(鹿児島)◇6456yd(パー72)◇晴れ(観衆1824人)
昨年11月の最終プロテスト。世界アマチュアランキングでフィールド2番手の9位だった荒木優奈(宮崎・日章学園高)は初日「67」から、2日目に「80」の大たたき。3日目も「75」と崩れて通算6オーバー、カットラインに1打及ばず、まさかの“予選落ち”に終わり、涙を流した。
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テスト直後の3日間は「何も考えられなかった」と放心状態。「ゴルフもしないで家でゴロゴロして、とりあえず学校には行って、運転免許教習所にも通い始めました」とクラブを握らない日々が続いた。
カラオケ、買い物、映画、海。友人たちと高校の思い出作りもかねて、2月下旬まで遊び倒した。「多分、親は怒ってましたね」と、当時を笑って振り返る。
立ち上がるきっかけは、やはりゴルフだった。「プロの試合を見たり、同級生がプロになっているのを見て、やっぱり自分もプロの舞台に立ちたいなと」――。
今大会と「アクサレディス」(3月22日開幕/宮崎・UMKCC)、地元・熊本開催の「バンテリンレディス」(4月12日開幕/熊本・熊本空港CC)の3試合の推薦出場が決まってからは、「本気を出さなきゃやばいやん」と必死になった。
この日は大急ぎの練習が実を結び、3バーディ、2ボギー「70」。17位スタートに「アンダーで回れて良かった」と充実感をにじませる。
4月には「行って、回るだけで価値がある」という2度目の「オーガスタ女子アマ」(3日開幕)も控える。高校卒業後は地元のゴルフ場で働きながら、2度目のプロテストに備える18歳。「しっかり気を引き締めて、あしたもアンダーで回って予選通過したい」。一打一打が、プロの世界につながると信じている。(鹿児島県姶良市/内山孝志朗)