高木優奈のツアー成績&プロフィールなど
高木優奈は3回目の新人セミナー 7度目で突破のプロテスト「楽しくない試合」
「セミナーっていいですよね。好きなんです」。今年11月のプロテストで合格を果たした25歳の高木優奈は12日、日本女子プロゴルフ協会の新人セミナーに出席した。単年登録だった2018年、19年にも受講しており、3回目の新人セミナーとなった。今回の出席者では最多になる。「勉強し直すにはいい機会で、立食パーティの時のお皿の持ち方とか(目上の人に対しての)声の掛け方だったり。ちょっと日常生活の会話に近い言葉使いになっていたところもあった」と振り返った。
もともと勉強自体は「好き」。数学や生物、物理、化学といった理数系科目が得意だという。「でも25歳って、世の中の人はもう会社員で仕事をしている。自分は高校生の時からゴルフしかやっていなくて、なんだか一人だけ高校生の時から何も変わってないような感じがしていた。こういう風に一般的なルールとかマナーを学ぶと、やっぱり人間として、大人として恥ずかしくないようにというか。行く予定はまだないけど、お嫁に行っても恥ずかしくないかなって」。“大人”としての自覚はしている。
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プロテスト合格には7度の挑戦を要した。「やっぱりプロテストは私にとって一番難しい試合で、楽しくない試合。それに比べれば今はどの試合も楽しくて。新人戦なんてお金をもらえて」と表情は明るい。優勝賞金270万円を元手にして、オフに3週間の豪州合宿を計画している。「(オーストラリア女子ツアーの)メンバーなので、3試合ほど出ようかなと。4日間競技で、月曜日から練習して木曜から日曜が本戦。予選落ちしても練習環境はあるので」とゴルフ漬けで過ごす予定だ。
6度目のプロテストの後、坂詰和久氏に指導を仰ぎ二人三脚でスイング改造に取り組んできた。「100yd以内の精度アップと、レギュラーツアーは年々セッティングが伸びているのでUTとか170yd前後のちょっと長めの距離の精度も上げたい」と課題を掲げる。まずはシード権確保を目標に1勝を目指す。「これで満足している、とは絶対に思われたくない」。闘志はみなぎっている。(編集部・石井操)