リ・ハナ <プロフィール>
2023年 樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント
期間:10/27〜10/29 場所:武蔵丘GC(埼玉)
「ボミさんみたいな選手に…」 リ・ハナが初Vから目指す道
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント最終日(29日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6650yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆5629人)
初めてのプレーオフ(18番パー5)も22歳のリ・ハナ(韓国)が浮足立つことはかった。230ydからの2打目を3Wで7mにつけた。2パットのバーディで初優勝を手繰り寄せて派手なガッツポーズを見せた。
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「たくさんのギャラリーさんが来てくれて、本当に力になりました」。3打差を追って最終組の2つ前から出て、5バーディ「67」でプレー。通算9アンダーで仁井優花、山下美夢有とのプレーオフに持ち込んだ。大会を通じてのパーオン率は76%(41/54 全体4位)、平均パット数は28.33(全体8位)とショット、グリーン上ともに安定していた。
韓国の高校を卒業後、来日した。コロナ禍の2021年6月に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストに合格し、20-21年シーズンは下部ステップアップツアーで3勝をあげて賞金タイトルも手にした。
「日本食は全部好きですが、うなぎが好きです」。韓国にいるときから日本語レッスンを受けて語学の習得に励んできた。
今季はレギュラーツアー33試合で5月のメジー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で3位に入るなど、着実にポイントを重ねてきた。
前週「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」ではツアー21勝で母国の大先輩でもあるイ・ボミが引退した。「ボミさんみたいな選手になるには、ボミさんみたいな態度とかが大事。本当にボミさんを見て勉強になったし、自分もそんな選手になりたい」。憧れの選手とは緊張もあり、会話も多くなかったが、その背中から多くを学んだ。
「今週は本当に最初から優勝を目指していた。3日間高い集中力でプレーができたので、今のスコアが出たんだと思います」。偉大な先輩にも負けない結果を残していく。(埼玉県飯能市/玉木充)