「富士通レディース」最終スコア
2023年 富士通レディース
期間:10/13〜10/15 場所:東急セブンハンドレッドC(千葉)
宮里藍、畑岡奈紗に続く10代4勝目 櫻井心那「背中を追っていきたい」
◇国内女子◇富士通レディース 最終日(15日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6679yd(パー72)◇雨
雨によるコースコンディション不良で最終ラウンドが中止となり、36ホールを終えて通算12アンダー単独首位にいた櫻井心那の今季4勝目が決まった。関係者とグータッチをかわして優勝を喜んだ。
<< 下に続く >>
「最終日にやって勝ったほうが自信になったとは思うんですが、きのう始まる時点で(最終日が)あるか分からないということだったので、首位に立てたのは大きかった。優勝は優勝なのでそこは自信を持っていきたい」
前日2日目の最終18番で沈めたピン左6mのバーディパットが勝敗を分けた。「これを決めておけば、というところで決めることができた。ほぼ真っすぐなんですが、右縁を狙って打ちました」。単独首位に浮上した一打に、見守ったギャラリーから大きな歓声が飛んだ。
10代でのツアー4勝は、宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目。「宮里さんは世界ランキングトップになったし、畑岡さんは今も世界ランキング上位にいる。長い間戦っているのはすごいことだし、背中を追っていきたい」と19歳は目を輝かせた。
今季は8月の海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(50位)を経験するなど、世界トップのプレーを目の当たりにした。
「こういう世界を目指して私もやっていかないといけない。基準を上げなければいけないと、刺激をもらって帰ってきた。ここ1カ月調子が上がらなかったけど、そのおかげでモチベーションを保てた」
3週後には日本開催の米ツアー「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ美野里コース)も控える。「将来的にはUSLPGA(米ツアー)で戦いたい気持ちがある。TOTOで勝ってアメリカに行くのがいい」。夢舞台への“最短ルート”を目標に掲げ、偉大な先輩に負けない活躍を誓った。(千葉市緑区/玉木充)