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櫻井心那に追いつけ! コロナ乗り越え竹田麗央が初優勝へ好発進

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 初日(20日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6540yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆1312人)

ツアー初優勝を願う竹田麗央が「67」で首位と2打差の7位で好スタートを切った。「このコースはよく知ってるんで」。開催コースと同じ九州の熊本出身。ジュニア時代から何度も回った“地の利”も生かしたが、それも飛距離のアドバンテージがあってこそだ。

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前半17番パー5は残り210ydの第2打を5番ウッドでグリーン奥カラーに運び、後半6番パー5は残り240ydから3番ウッドで2オン。実質2つの2パットを含む5バーディを奪った。今季のドライビング・ディスタンス256.38ydは3位。母は女子プロの平瀬哲子で、元賞金女王・平瀬真由美が叔母の20歳がポテンシャルの高さを見せつけた。

プロ2年目、QTランク22位で迎えた今季は6月中旬「ニチレイレディス」終了時点で行われたリランキングで2位に浮上。「年間通して戦うのは初めてだから、練習量は抑えめに」と心がけた体調管理が順調で、初優勝へ、シード奪取に一直線と思われた。ところが、翌週の「アース・モンダミンカップ」を欠場。「コロナでした。熱も結構出て、きつかったです」。2類から5類に移行され、社会的な位置づけが緩和された感染症に罹患した。

翌週の「資生堂レディス」で復帰したが、今度はそこで大きな刺激を受ける。同学年でプロ同期の櫻井心那がツアー初優勝。長崎出身でジュニアから九州エリアで競い合うライバルに負けじと、気合十分で臨んだ2週前の「ミネベアミツミ 北海道新聞カップ」は予選落ちした。

予選落ち後の北海道で、先輩プロの小祝さくらとスープカレーを食べに行き、前週のオープンウィークは前半2日を休養に充ててリフレッシュした。色んな意味で一区切りし、迎えた後半戦。「心那ちゃんは小さい頃から知ってます。資生堂では“頑張んなきゃ”という思いが空回りしました」。残り3日。「このコースはほとんどドライバーを握れます」。飛距離を生かし、気負い過ぎることなく、優勝争いにしっかり絡みたい。(福岡県糸島市/加藤裕一)

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