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今年だけで10本目 青木瀬令奈が“週替わり”パターで複数回Vへ

◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 2日目(13日)◇福岡CC 和白コース(福岡県)◇6299yd(パー72)◇雨(観衆2789人)

この日18ホールで合計23パットにまとめ、通算8アンダーで首位に並んだ青木瀬令奈。前半5番と後半13番で7m、4番(パー5)ではフックしてスライスする20mほどの超ロングパットを流し込んだ。

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「タッチが良かった」とうなずくグリーン上は今週を含めた出場10試合、すべて違うパターを入れて戦っているという。「去年(一年間で)10本使ってないかな、と。でも、今年はもう10本」。開幕戦「ダイキンオーキッドレディース」の優勝を目指し、琉球GCの高麗芝を念頭に置いてオフのパッティング調整を重ねたことが始まりだった。「芝の種類、湿度によって切れ方が変わってくる。毎週芝に合わせてやろうと思ったら、大変なことになっています」と笑う。

いくつか候補を持ち込み、コースに入ってからもアドレスのひじの角度やボールとの距離、自分が思ったところにボールを出せているかを見極めて、ライ角、ロフトの微調整をして試合に臨む。ただ、今週持ってきたのは2本だけ。そのうちの1本、「去年のエースパター」というネオマレット型を微調整なしでバッグに収めた。「ここ(和白)なので、あのパターが合いそうという完全な直感です。何となく芝の種類に合いそうだったし、ある程度ヘッドに重さがあった方がいいな、と」

3戦目の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で優勝した一方、4試合連続予選落ちもある今季の戦いぶりにも達観している。「波はあるものだと思って、全て、いつかの日のための学びに変えようと思って、そんなに気落ちしている感じはなかった」。目標とするシーズン複数回優勝のために必要なものをひたすら追求している。

前週「ワールドレディスサロンパスカップ」でメジャーのハードセッティングを制した吉田優利の姿にもインスピレーションを得た。「あのコンディションの中でもオーバーを打たないようなゴルフと頑張り。まだまだ私にできることがあると思わせてくれたし、励みになった」。次週にはお互いの祝勝会を兼ねて食事の約束もしているそう。もう1勝を上積みして2人でお祝いできるかもしれない。(福岡市東区/亀山泰宏)

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