熊本出身の奥山純菜。昨年2回目の挑戦でプロテストに合格した

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 最終日(16日)◇熊本空港CC（熊本県）◇6623yd（パー72）

昨年11月のプロテストで合格した21歳の奥山純菜(おくやま・じゅんな)が、レギュラーツアーデビュー戦でホールインワンを達成した。

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実測値174ydの3番パー3。5Iで高々と打ったボールはピン方向へ飛び、カップに吸い込まれた。着弾したところも、入ったところも見えずにショットの好感触だけが頼りだったが、ギャラリーの歓声で状況を把握。大会2日目の8番でホールインワンを決めていた同組の有村智恵と抱き合って笑顔を見せた。

「興奮しました。有村さんが2日目に入れたのは知っていたけど、まさか自分もできるとは思っていなかった。ビックリしました」。熊本市出身で熊本空港CCは小学生時代から慣れ親しんだコース。所属先のゴルフ場とあって、喜びを爆発させた。

ステップアップツアーにも出ながらチャンスをうかがう

プロテスト合格時の憧れの選手に挙げた熊本国府高の先輩・大里桃子だけでなく、有村や上田桃子といった熊本出身の名選手の影響を受けてプロゴルファーへの道を歩んできた。「プレースタイルが格好いい。顔も可愛いし、すべてが好き。いろいろとアドバイスも下さって、本当に憧れの選手。私もそういう選手になりたい」。そんな大先輩と同組になった最終日で忘れられない思い出もできた。

昨年11月に妊活のために一時休養を発表し、地元での大会にスポット参戦した有村も頼もしそうに同郷の後輩を見つめる。「聞いたら5番アイアンで、あんなハイボールで良い球を打って。(熊本出身の2年目)竹田麗央選手もだけど、また熊本から良い選手が出てきているな、と。今日は一日ワクワクしながら回っていました」と明かす。

ミラクルショットを見せた奥山は1イーグル3バーディ、4ボギーの「71」で回り、通算2アンダー20位と上々のフィニッシュを決めた。(熊本県菊陽町／石井操)