誰にも相談せず決めた“休養” 成田美寿々「負けたくない気持ちを取り戻す」
資格取得、ダンス、チャリティ…成田美寿々は休養期間に何をする?
11月21日、Instagramで休養を発表した成田美寿々のもとへ即座に連絡が入った。「ご飯食べよう。何なら私が作るから」。メッセージの送り主は有村智恵。成田の発表から3日後に来季の出場試合数を減らして一時休養することを表明したように、有村も選手として次のステップを視野に入れていた。
手料理をごちそうになりながら話が弾んだ。「みっすー(成田の愛称)らしい決断だね」とうなずいてくれた先輩の背中を見て、かねて思うところがあった。昨年12月に結婚を発表した有村は今年7月、原江里菜とともに30代以上の女子選手を集めてペアマッチを企画。成田は、自分のゴルフを突き詰めながら女子ゴルフ界全体を見渡すようなアクションに敬意を表する。「(自分だけじゃなく)いろんな人の次のキャリアまで考えている」。休養を決めたとき、今後の取り組みへの協力も申し出た。「(もともと)人数に入れてるから」という即答もうれしかった。
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10日にブラックアンドホワイトスポーツウェア株式会社のイベントへ出席した。「3日前、20日ぶりにクラブを握ったんです。調子、良かったですよ」と笑った。昨年まで真っ先に合宿の計画を練ったはずのオフの過ごし方は、まだ定まっていない。
「資格の勉強するのもありだし、(いったん)なんにもしないのもありかもしれない。ゴルフに特化したトレーニングだけじゃなくて、ボディメイクにもちょっと興味はある」。すでに自宅近くでダンススクールがないか探したそう。ツアー中心の転戦生活ではシーズン中になかなかできなかったイベントにも意欲的で、「(契約する)リシャール・ミルさんが重視しているチャリティ活動にも協力していきたい」と言った。
決めているのは、期限のない休養期間をツアーの第一線へカムバックするためのエネルギーにかえていくことだ。「(復帰の)準備は、ちょっとずつしていこうと思っています。(有村)智恵さんも『引退』とは言ってない。ゴルフを頑張ろうと思う気持ちをもう一回、(自分の中に)生みたい」。自分が信じる道へ、新たな一歩を踏み出す。(編集部・亀山泰宏)