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9打差“一人旅”の勝みなみ 好調の理由は「ヨイショヨイショ」の修正

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 3日目(30日)◇東急グランドオークGC(兵庫県)◇6616yd(パー72)

まさに“一人旅”だ。後続に4打差をつけて単独首位で出た勝みなみが、8バーディ、ノーボギーの「64」をマーク。通算21アンダーとして、後続に9打差をつける独走態勢を築いた。

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前半から圧巻のバーディラッシュを見せた。2番で104ydの2打目を40cmにつけてバーディを先行。パー5の4番でスコアを伸ばして5番では101ydの2打目を50cmにつけるベタピンショットで2連続とした。7番からは怒とうの3連続バーディで、前半を「30」でプレーして勢いに乗った。

前後半いずれも2つある4つのパー5はすべてバーディを奪った。13番は3打目を2mにつけ、最終18番は1mにつけて確実に沈めて、大会初日に稲見萌寧が記録したトーナメントコースレコードに並んだ。「前半はショットが良くてバーディを量産できた。後半はバーディチャンスが少なかったけど、その中でもロングホールでしっかりバーディを獲れたことは成長した部分」と納得の表情をのぞかせた。

この日はラウンド開始前に同組で回る予定だった安田祐香が棄権したため、稲見萌寧との2サムに。「リズムが変わるかなと思ったけど、自分のペースを崩さずに回れた」と振り返った。

フィールドでただ一人、3日間54ホールノーボギーでのラウンドには「100点。ボギーになりそうなところをパーでしのげているので、粘り&攻めのゴルフでバーディがたくさん獲れている」と分析。史上初の72ホールノーボギーVに向けても視界は良好だ。

今年5月までは「『ヨイショヨイショ』でゴルフをしていた」と表現。すなわち「ボールが右に出る不安な気持ちを手先で調節して真っすぐ飛ばしていた」のだと明かす。6月には、以前取り組んでいた「極度なオープンスタンスにインサイドアウトスイング」へと原点回帰した。

3日間のドライビングディスタンスの平均は「258.833yd」で全体4位、パーオン率は「81.48%(44/54)」で全体1位と、飛距離と安定性を兼ね備えてバーディを積み重ねている。

最終日は、2016年「大王製紙エリエールレディス」でテレサ・ルー(台湾)がマークした「264」(通算24アンダー)という72ホール最少ストロークの記録更新も懸かってくる。「楽しく、自分のゴルフに集中して頑張れば優勝をつかめる。9打差だけど油断せずに」。ギャラリーを沸かせるバーディショーとなるか。(兵庫県加東市/内山孝志朗)

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