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プロレスラーの父の写真がお守り 木戸愛が3年ぶりトップ10へ前進

◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 3日目(9日)◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇ 6763yd(パー72)

「数年前からです。刺激がほしくて」と、木戸愛がヤーデージブックに忍ばせているのはプロレスラーだった父・修さんの写真だ。リングで勇ましく戦う写真をラウンド中に見るとシャキッと背筋が伸びる。

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ここ数年は思うように成績が残せず、2019年に8年守ったシードを手放した。昨季と今季はQTから出場権を獲得したが、予選は通るものの上位に食い込めない試合が続く。トップ10に入ったのも19年の「大東建託・いい部屋ネットレディス」(8位)が最後だった。

くすぶる中で気持ちを支えてくれたのは「今が一番いい時期」という父の言葉。木戸愛は「ここまでの積み重ねがあるから、あとは自分でつかむだけと。そういう言葉が奮い立たせてくれます」。32歳とツアーでも中堅に差しかかっているだけに、50代まで現役を続けた父の言葉は一層重く響いた。

「思い描いていたのとは違うけど、これがいまの自分のペース」と少しずつ調子を上げながら、今季13試合目でトップ10入りのチャンスが見えた。ボギーなしの6バーディ「66」は今季の自己ベスト。通算8アンダー8位で最終日を迎える。

リランキングは現在37位、メルセデスランクは79位につけるが、焦りを抑えてまずは目の前の試合に集中する。「最後は冷静さが大事。上を目指して、地に足つけて、自信をもって頑張ります」。“お守り”の写真とともに3年ぶりのトップ10を目指す。(北海道苫小牧市/谷口愛純)

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