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「ゴルフが大嫌いになった」冬から再起 脇元華にベテランプロの教え

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 初日(26日)◇メイプルポイントGC (山梨)◇6580yd(パー72)

安定した出場権の獲得にはほど遠い。最終QT79位の結果を受け、脇元華は昨年12月に一度、自分の職業と距離を置いた。「ゴルフが大嫌いになって。アマチュアの時から、そんなに休んだことはなかった」。元旦から再起する、と決めて作った1カ月のオフは満喫したようで、クラブを置けば「何をしたか記憶がない」と言うのがプロゴルファーらしい。

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地元宮崎には冬季、練習や合宿のため多くのツアープロが足を運んでくる。練習を再開させたばかりの1月下旬、脇元は何人かの選手と連絡を取り合ううちに、今年は上田桃子のほか、男子プロとラウンドする機会に恵まれた。

谷原秀人岩田寛上井邦裕といった歴戦のアラフォーの面々からは学ぶものがいくつもあったという。「ゴルフのときは本当にゴルフのことしか考えていない」。彼らの真剣さと、経験から作られた理論に感銘を受けずにはいられなかった。

シードを喪失した昨季はグリーン上で苦しんだ。平均パット数(パーオンホール)は全体86位の「1.8757」。グリップはクロス、クロウ、アームロック…とあらゆるスタイルに挑戦した。それが今は、最もオーソドックスな順手でピン型パターを握る。故郷で先輩プロたちからのアドバイスを「いいとこ取り」した結果だ。

今大会はシーズン6試合目の出場。いずれも推薦によるもので、第1回のリランキング(ニッポンハムレディスクラシックまで)での上位進出による、中盤戦以降の出場権確保がターゲットになっている。緊張感いっぱいの戦いが続く中、この日は前半9番で10m弱のバーディパットが「良い感じに気持ち良く入って」好感触で折り返し、5バーディ、2ボギーの「69」。60台で初日を終えたのはシーズンで初めてだった。

「(試合に)出させてもらっているので、チャンスをものにしていけたら」。結果で報いたい人はたくさんいる。(山梨県上野原市/桂川洋一)

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