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18歳の自分に教えたい 30歳の“プロゴルファー福田真未”

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 3日目(2日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6590Y(パー72)

18歳でぼんやり想像していた現役引退の時期は、気づけばとっくに過ぎていた。プロゴルファー福田真未になって12年目、あと2か月たてば30歳になる。20代後半にはキャリアも一段落…と思っていたジュニアのころは、大会の看板を背負って上位で戦う29歳の自分を思い描けていなかった。

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18歳のときは福岡・沖学園高の3年生。全国高校ゴルフ選手権で個人・団体優勝を果たし、“30歳”は想像もつかないずっと先のことだった。プロ転向は2011年、初優勝は17年の「伊藤園レディス」だった。翌年に2勝目を挙げたが、スイングの試行錯誤が続いた昨シーズンは21試合で予選落ちと賞金シード陥落の危機に立たされた。11月の「エリエールレディス」では2位に食い込んだが、賞金ランクは57位で終了。

29歳で6年守ったシードを手放したが、不思議と考えは「引退」に傾かなかった。「エリエールがたまたまだと思われたくない。挑戦だと思って臨みました」とQTに臨み、8位で今季の出場権を獲得した。

「正直、このくらいの年齢までゴルフをつづける未来は描いていなかった。こんなに長くやれると思っていなくて。30歳を迎えるけど、さらに頑張りたい」。心機一転で迎える新シーズンに向けて、オフは原点に立ち返ってスイング調整もシンプルに。「同じことを繰り返して、タイミングだけ気にするようにしたら楽になりました」と徐々に落ち着きつつある。

今季は2試合で予選落ちしたが、2試合で上位入り。ホステスプロとして臨んだ今週は7位で最終日に駒を進めた。

「少しずつ、試合でも思ったことができるようになってきた。早く3勝目を挙げたいです」。プロゴルファーとしての人生は、12年前に想像していたよりもずっと長そうだ。(静岡県袋井市/谷口愛純)

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