プロアマ戦では笑顔でプレー

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 事前(28日)◇東急グランドオークゴルフクラブ (兵庫)◇6,568yd（パー72）

次週8月4日開幕の「東京五輪」を控えるなか、日本代表の稲見萌寧はホステス大会を迎える。前週24日と25日に五輪の会場・霞ヶ関カンツリー倶楽部を下見してから今大会の会場に入るなど過密スケジュールに疲れた顔をのぞかせたが、「なるべく大会を盛り上げられるよう、『いい試合だった』と言ってもらえるようなプレーをしたい」と意気込んだ。

＜＜　下に続く　＞＞

全国各地で30℃以上の気温が観測されるなか、埼玉県にある五輪の舞台も例外ではなく、練習ラウンドをした際には「36℃あった」という。「傘をさして、氷のうをあてて、冷たい飲み物を飲んだりして。夜も体にこもった熱を取り出すアイシングとか考えたりしないといけないかも」。厳重な暑さ対策が求められる。

話のテーマは五輪の開会式、〇〇選手の腰の位置…とか？

さらに、普段のツアーでは父親の了(さとる)さんも行動をともにしてきたが、五輪では新型コロナウイルス感染拡大防止措置によってキャディとトレーナーの3人体制が基本。「(親と離れての行動は)ナショナルチーム時代にもあったけど、(自分のチームだけで)動くのは初めて。親離れするための第一歩というか、練習なのかな」と意図せずできる経験が感慨深くもある。

直前に無観客開催が決まった霞ヶ関カンツリー倶楽部には使用されないギャラリースタンドがそびえたつ。「ギャラリーが入ったらめちゃくちゃ盛り上がって、楽しい試合になったのかなとは思うけど、スタンドがあるだけで寂しさは減る。存在感はある」と前向きにとらえる稲見。「無観客になったけど、テレビの前で応援してくれる方が立ち上がって応援したくなるようなプレーを見せられたらいいなと思います」と闘志を燃やした。

試合に出場するにあたって、どの試合でも臨む姿勢は変わらない。まずは有観客開催となる今大会で勢いつける。(兵庫県加東市／石井操)