「宮里藍サントリーレディスオープン」初日スコア
2021年 宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント
期間:06/10〜06/13 場所:六甲国際GC(兵庫)
葭葉ルミを狂わせた「曲げたくない」気持ち
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 初日(10日)◇六甲国際GC(兵庫)◇6517yd(パー72)
2021年の自己ベストとなる「66」をマークした葭葉ルミ。60台を出したのは、4月の「フジサンケイレディスクラシック」の初日以来だ。ここ最近、「試合になると(距離に)合わせて打つようになって、スコアが作れなかった」と消極的なゴルフが続いていたが、「振り切る」をテーマに気持ちを切り替えたのが奏功したという。
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大きく、ダイナミックなスイングから繰り広げられる飛距離は魅力の一つだが、ここ数試合で「本来の自分の飛距離が分からなくなっていた」と迷走していた。
「コントロールしたい状況の時にどんどん合わせに打つようになっちゃって、いざ『7番で打つ』と決めても合わせて打つようになって曲がったり、距離が出なかったり。でもしっかり振って当たるとピンをオーバーして奥に行ってしまう。かみ合わない状況が続いていた」
体調も万全。ゴルフ自体に深い悩みがあるわけではない。ただ「曲げたくない」という気持ちが悪循環に陥らせていた。「ここ何カ月か、コーチにも『振れてない』と指摘されて、どこに力をいれたらタイミングよく振れるか分からなくなってしまった。模索しながらプレーするという感じ」
予選落ちした前週の「ヨネックスレディス」2日目を終えて行った練習をきっかけに「今のスイングはしっかり振り切れれば曲がらないスイングになっている、と自分に言い聞かせる」と気持ちを切り替えた。この日は「ほぼ全力ショット。105%くらい(の気持ち)で振っていて、一球入魂です」
出だし1番のパー5では2オンに成功。後半17番のパー5では残り80ydからの3打目を58度でチップインさせ、イーグルを奪った。「今週は振り切ることがテーマ。とにかく短い番手で振り切るようにして、距離を生かしたゴルフをする」。トップに2打差の6アンダー2位発進。迷走から抜けるように駆け出した。(神戸市西区/石井操)