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21歳のバースデー 吉田優利「思い出に残るラウンド」

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 2日目(17日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6501yd(パー72)

ツアー初優勝を目指す吉田優利が21歳の誕生日に7バーディ、1ボギーの「66」で通算9アンダーとして首位と1打差2位に浮上。アマチュアだった2019年「ワールドレディス・サロンパスカップ」以来、プロ転向後では初めてとなる最終日最終組に飛び込んだ。

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18年に「日本女子アマ」「日本ジュニア」をW制覇。怪我に悩まされながらも19年のプロテストに一発合格し、ツアーでの活躍が期待されたが、ここまで18試合に出場して最高位は3月「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」の12位止まり。それでも、21年2戦目以降は5戦連続で予選通過を続けている。

きっかけとなったのは、予選落ちに終わった沖縄での3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」。「1年間この調子で行くのかな…」とすごく不安になったが、精神力で踏みとどまった。「オフにしっかり練習してきたし、もう1回自分を見つめ直して、次の週までに何かつかめればいいと思った」と、ぽっかり空いた週末に戦略を立て直した。

「数字的にはパーオン率をあげたくて取り組んできたけれど、まずはティショットを良いところに置いてからのパーオン率だなと。そういうところをスキのないようにしたことと、スイングが毎日変わってしまうので、どうやったら良いスイングにできるか、自分の中で理解して試合に臨んでいます」

この日も、前半9番(パー5)でティショットを右の林に打ち込んだが、「ミスショットをダラダラと流さずに、すぐに修正できたのが後半につながった」と、バックナインでは5バーディを奪った。

師事する辻村明志コーチの元で、上田桃子小祝さくら永井花奈松森彩夏らと日々研鑽を積んでいる。「いつも良い環境にいるなって思います。プロになってから1日1日が早くて、自分の誕生日も忘れるくらい忙しくて、充実している。そんな中で、誕生日に良いラウンドができて思い出に残るラウンドでした」と微笑んだ。

ツアーではファッションリーダーとしての存在感も示しているが「ゴルフの自分と、大学生の自分はまったく別物。21歳の自分も楽しみたい」と貪欲だ。「もちろん優勝はしたいけど、自分の中では単純にゴルフがうまくなりたい気持ちが強い。最終日に一番良いプレーができるように楽しんでやりたいです」と笑顔で誓った。(熊本県菊陽町/今岡涼太)

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