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成田美寿々は打つ前に「ブツブツ…」 邪念払って復調めざす

◇国内女子◇Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 初日(19日)◇鹿児島高牧CC (鹿児島)◇6424yd(パー72)

成田美寿々が6バーディ、1ボギーの「67」で回り、渋野日向子金田久美子らと並んで5アンダー4位発進を決めた。「苦しかった」という2020年は出場した12試合中8試合を予選落ちで終え、最高位は「大王製紙エリエールレディス」の38位。2019年「スタンレーレディス」(初日7位)以来となるトップ10圏内でのスタートとなった。

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契約フリーだった昨年から一転、2021年は本間ゴルフと新たに用品使用契約を締結。ウエアも一新して臨んでいる。直近2試合は予選落ちに終わったが「一番下を見た。あとは上がっていくしかない」と気持ちは吹っ切れている。

今、取り組んでいるルーティンがある。「距離だけに集中する。(ショットを)打つ前まで、125ydなら125ydをブツブツと…打ちたい距離を頭に染みこませる、みたいなのをやっている」

きっかけは今年初戦の大会2日目、11番で「パーフェクトシャンクをした」と球が想定外の方へと飛んで行ったこと。その後もなかなか悪いイメージから離れられず、「途中から自分の思考をシャットアウトした」と距離だけを考えて邪念を払いながらプレーした。次戦も同じ作戦でショットに集中。グリーン上で苦戦して予選落ちを喫したが、「手ごたえはあった」と頭を下げることはなかった。

「パターに助けられた」というこの日は、8番で10m、10番で7m、12番をフリンジから12mを流しこんでバーディ奪取。今年から投入した新パター「THE CHAMBER PUTTER」が活躍した。「去年の悔しかった思いを晴らしたいという気持ちもあるけど、楽しんでゴルフをしたい。明日からも今の自分のルーティンを変えずに、良い意味で気持ちの抑揚なくやりたい」と穏やかに意気込んだ。(鹿児島県姶良市/石井操)

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