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渋野日向子「悔いのない日に」奇跡のフィナーレへ

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 3日目(30日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)

渋野日向子が「71」で回り、首位と2打差の通算5アンダー3位につけた。終盤の2連続ボギーを悔やんだ21歳はラウンド後に調整に励んだ。最年少賞金女王の最低条件は単独2位以内。「悔いのない日にする」と2019年を締めくくる18ホールに臨む。

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記者会見場では2連続ボギー上がりを真っ先に悔やんだ。ショットを左に出すミスを重ねての失速に「もう台無しだと思います。本当にもったいない」。終盤に一時は単独トップに浮上。賞金ランク3位からの逆転女王への意識こそないが、1打のミスが脳裏を離れなかった。

13番(パー5)。ドライバーでの第1打が風にも流され、左の松林に飛んだ。レイアップ後の第3打をグリーンに乗せられず4オン2パットのボギー。超攻撃的スタイルが最も嫌うパー5での後退を「一番ダメ」と言い切り「キレていました。気持ちが悪い方にいってしまった」。その後は力みから、左に飛ぶミスが出た。

「1個のミスから(落とした)。かなり悔しさが残る。ただまだ優勝のチャンスはある。練習して寝れば、切り替えは出来るので」

これまでもミスを起爆剤にしてきた。2017年の最初のプロテストは不合格、昨季の主戦場は下部ツアーだった。「私は(前年と)何が変わったか正直わからない。コーチ、メーカーさん、みんなが工夫してくれ、それに応えたいと頑張った」。2週間前「伊藤園レディス」の涙の予選落ち後は攻めの気持ちを見直し、続く前週「大王製紙エリエールレディス」で優勝した。海外含め19戦連続で通算オーバーパーの大会はない。支えてくれた周囲への感謝の気持ちが急成長の背景にある。

優勝すれば、現在12位の鈴木愛が単独2位を逃した時点で初の賞金女王に輝く。単独2位で終えれば、鈴木が10位以下で女王に。夕暮れの練習場ではヘッドがかぶり気味に入ったスイングを調整した。「悔いを残さないように。ピンを狙っていけるゴルフをします」。奇跡を起こし続けたゴルフが物語を完結させる。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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