「勝って当然だよなあ」渋野日向子は畑岡の圧勝劇にもケロリ
2019年 デサントレディース東海クラシック
期間:09/20〜09/22 場所:新南愛知CC美浜コース(愛知)
故障に泣いてきた香妻琴乃 8週連続出場で迎える前年V大会
◇国内女子◇デサントレディース東海クラシック 事前(18日)◇新南愛知CC美浜コース (愛知)◇6446yd(パー72)
前年大会で涙の初優勝を飾ってから一年。初めてのディフェンディング大会に臨む香妻琴乃が火曜日(18日)にイン9ホールの練習ラウンドをこなし、「気持ち的にはそんなに実感はないけれど、取り組んできたことの成果が出せればいい」と謙虚に目標を掲げた。
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歯切れの悪さは、ひとえに成績不振による。今季は前週までの全28試合で23試合に出場しているが、うち15試合で予選落ちし、最高位は6月「ヨネックスレディス」の23位。今季獲得賞金は273万9000円でランキング114位に沈んでおり、現時点での賞金シードライン(ランキング50位、1702万8785円)をはるかに仰ぎ見る危機的な状況で、シーズン終盤にさしかかっている。
低迷が続く要因のひとつに、「体調面で不安があったりして、自分がやりたい練習が思うようにできなかった」と、シーズン序盤からのつまずきを挙げた。以前から悩まされている腰痛が再発し、3月「アクサレディス」を途中棄権。その後2週休んで戦線復帰したが、今度は無理がたたったのか、「初めて」という肩の炎症に直面した。
「水が溜まり5月までずっと痛かった」と練習もままならない春を過ごした。「練習ができない危機感と焦り」の中で、大会欠場の決断は最小限。注射による治療を続け、なんとか回復に手ごたえを感じた6月ごろから、ようやく練習量も増やしはじめたという。周囲はすでにシーズン中盤でトップパフォーマンスの状況。すぐに結果は伴わない。
それでも体調不安の解消は大きい。粘り強く、厳しい結果を受け止め、復調の手がかりを模索しながら、8月初めの「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来となる8週連続のツアー出場で迎える前年優勝大会だ。
「コースはこれまで難しいイメージだったけれど、去年でガラリと印象が変わった。今年はどこに打っていけばいいのか(攻略プランが)固まっている感じもある。今週で良いきっかけがつかめればいいな、という気持ちでいきたい」
思えば前年大会も、プロ転向8年目で苦労の末にたどり着いたツアー初優勝だった。イメージの良い会場で、気分良く、シーズン終盤戦へ弾みをつけるプレーを見せたい。(愛知県美浜町/塚田達也)