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貞方章男 出場2試合の昨季は「僕には必要なリフレッシュ期間」

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 初日(18日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

最終18番グリーンに着くと39歳の貞方章男は、緊張感に襲われた。グリーン周りのカメラマンたちのシャッター音が聞こえたからだ。「カシャ、カシャってね。撮ってもらえること、だいぶ久しぶりだから。緊張しちゃったよ」。

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パーに終わり「63」の8アンダー首位タイ。単独トップは逃したが、16年に賞金シード権を喪失した貞方は「ツアーのベストスコア」と満足気だ。

昨季はレギュラーツアー2試合、下部ツアー3試合の出場だった。獲得賞金は1年で78万円。試合のない日々は「何をしていたか?正直に言った方がいいですかね、寝てました」と苦笑いする。“どん底”のように思える1年だが、貞方にとって必ずしもマイナスばかりではなかったようだ。

地区オープンなどに積極的に出場し、気持ちをかろうじて維持した。「試合がないと、頑張る力ってわかないのが正直なところ。人って目標があるから、頑張れるものなんですよね」と予選会に照準を定め「そこに向け練習していた」。昨年末の最終予選会(QT)で15位になり、今大会出場権を得た。

今月24日で40歳。14歳で単身渡米し、フロリダ州のゴルフアカデミーに入るとゴルフ中心の25年が過ぎていた。いま9歳、7歳、4歳になる3人の息子がいる。ツアー転戦中は「ケガが気になる」と行けなかった海や雪山で、去年は一緒に遊んだ。ゴルフをする息子たちと練習場にも行けた。

「んー、現役生活20年ちょっとで、先輩たちには何を言っているんだって言われると思うけど、僕には試合のなかった去年は、必要なリフレッシュ期間だったんですよ」と口を結んだ。(三重県桑名市/林洋平)

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