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石川遼は24位で最終日へ バンカーショットの改善点

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 3日目(29日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7330yd(パー72)

2アンダー32位タイで予選を通過した石川遼は4バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算4アンダーの24位タイに順位を上げた。8月末にかかった熱中症をきっかけに落ち込んでいた調子が徐々に回復。優勝争いからの脱落を悔やんだ一方で、この日はバンカーショットの復調への好感触を口にした。

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小雨交じりのムービングデーに、石川は全組のトップスタート。午前3時20分に起床し、悪天候対策で早められた7時のティオフに備えた。朝の練習場から着込んでいたレインウェアを脱いだ2番(パー5)で、3Wでの2打目をグリーン手前の花道まで運んでバーディを先行。後半2つ(12番、14番)のバーディでアンダーパーを記録した。

終盤は15番(パー5)で、ラフからの40ydの第3打をピンに絡められずにパーにとどまったシーンを悔やんだ。ウェッジでの“寄せ”の精度回復が今週の大きな課題。「5mくらいショートしてしまった。それがきょうのアプローチで唯一のミス」と唇をかむ。

収穫にしたのが、2つのバンカーショット。5番(パー3)では“深い目玉”のライからの2打目で脱出できなかった後、第3打をピンそばに寄せてボギーでしのいだ。後半16番(パー3)もグリーン右からサンドセーブ。「アゴも高い、ピンも近いところで良いショットが打てた」。復帰戦となった前週の「ダイヤモンドカップ」の直前に重ねた練習で打ち方のバリエーションを増やした。「フェースを極限まで開いて、砂にヘッドを薄く入れ、思い切りヘッドスピードを出して振り抜く」ものだという。

時間が経過するごとに来場者が増え、この日も一番のギャラリーを引き連れた。トップと8打差で迎える最終日も、ティオフは午前7時20分と早い。腐らずに準備を進めていく。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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