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ルーキー星野陸也 チップインバーディ2発に「神ってました」

◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 2日目(29日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7325yd(パー72)

あどけなさの残る21歳が放つ“神ショット”がギャラリーを魅了した。10位スタートの星野陸也が6バーディ、3ボギーの「69」。通算6アンダーで首位から3打差の7位に浮上した。

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「ミドルパットが入ってくれて、調子が悪い中でもいいゴルフができたと思います。ティショットが悪いなりにミスをしないようになりました」。見せ場はグリーン上だけではない。最終18番、ピンまで12ydを残した上りフックラインのアプローチ。52度のウェッジで「狙い通りに打てました」というチップインバーディで締めくくった。

さらに、「神ってました」と振り返るのが16番(パー3)。縦長グリーンの左サイドにある崖下からSWでチップインバーディとし、「ピンの頭だけ見える状態だったが、ジャストタッチで完璧だったと思う」と笑顔をみせた。

先輩からのアドバイスが効いた。火曜日の練習ラウンドをともにした片山晋呉から、「16番は崖に落とすから『練習しとけよ』」とのアドバイスを受けたという。それを真剣に受け止めた若手のホープは何度も崖下からのアプローチを繰り返し、感覚をつかんだ。

そんな星野の潜在能力について、通算31勝の片山晋呉も舌を巻く。「ゴルフに興味があって素直に吸収するし、人柄もいい。ああいう奴がもっと出てこないと。アメリカPGAツアーでは普通でしょ。あれぐらいの21歳はたくさんいる。でも、俺の21歳のときの5倍ぐらいうまい」。

2016年夏にプロ転向し、ルーキーイヤーの今季は16試合に出場して3度のトップ10。「ツアーの雰囲気は慣れました。このくらいのスコアだと、この位置とかわかってきた。目標はまずは1勝。早く勝ちたい」。昨年大会は74位で予選落ちしているだけに、初優勝で成長を証明したい。(愛知県みよし市/玉木充)

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