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首位発進の今平周吾、気になる全米オープンのキャディは?

◇国内男子◇日本ツアー選手権森ビル杯 初日(1日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7384yd(パー71)

2週前のツアー初優勝から好調を維持する今平周吾が1イーグル5バーディ、3ボギーの「67」でプレーして、4アンダー首位タイの好スタートを切った。スタートホールをパーとした直後の2番(パー5)。残り210ydの第2打を4Iでピンそば1.5mにつけるスーパーショットで魅せ、イーグルを奪取した。4番は残り120ydの第2打を1m、5番、6番(パー5)ではピンそば3mにからめ、3連続バーディで上位に顔を出した。

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9番、10番と折り返しを挟む形で連続ボギーとしたが、「前半伸ばした貯金もあったので、途中のボギーも引きずることはなかった」と、悪い流れには転じなかった。終盤の16番(パー3)では、8Iで放ったティショットを右からの風に乗せて「イメージ通り」と、ピンそば50cmにつけるなど、アイアンショットの精度が光った。

2014年の国内下部チャレンジツアーの賞金王に輝き、初めて賞金シード選手として臨んだ16年は未勝利ながら、賞金ランク10位に入る活躍を見せた。幾度の優勝争いから惜敗を踏んで、今年の初優勝にこぎつけた。

だが優勝しても、見える景色は「何も変わらない」という。「ベテランの選手も、僕のような(若い)選手も優勝争いのプレッシャーは同じ。いかに平常心でプレーに向き合えるかどうかが勝敗を分ける」と、手探りしながら進化の途中。次の目標は日本タイトルで「5年シードがあればいろんな挑戦もできる」と、海外での戦いも視線の先にある。

この日は、初優勝の際にバッグを担いだ中部学院大ゴルフ部4年の若松菜々恵さんが、コースに応援に駆けつけ、ロープの外から18ホールのプレーを見守った。勝利の女神の応援に気合いが入る?という質問に「あんまりないです」と、はにかんで下を向いた。

地区予選を突破してつかんだ「全米オープン」(15日開幕)に向け、10日に渡米予定だ。気になる帯同キャディは、普段は深堀圭一郎のキャディを務める柿沼基介さん。これまで数試合で今平のバッグを担いでおり、「全米オープン予選で一緒に組んだ」縁もあってオファーしたという。「試合が続いているので(全米に向けた)準備はまだだけど、今週を終えて考えたい」と話した。(茨城県笠間市/糸井順子)

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