松山英樹が圧巻の一人旅 6打差首位で最終日へ
2016年 三井住友VISA太平洋マスターズ
期間:11/10〜11/13 場所:太平洋クラブ 御殿場コース(静岡)
もはや白旗!独走松山に後続選手は「もうオメデトウ」「かわいい後輩だったのに…」
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目(12日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)
独走する松山英樹に後続の選手たちが続々と白旗を掲げた。通算20アンダーとした日本のエースに6打差をつけられた2位のソン・ヨンハン(韓国)は「もう『オメデトウ』です。みんな同じ考え」と苦笑い。4位の宮里優作は、東北福祉大の後輩の一人旅に「きつい。1日6アンダー出し続けないと英樹に追いつけない。この(松山の)感じなら、どこでも勝てる」と脱帽した。
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この日、最終組で松山と同組だったソンは驚がくした。「普通の選手と集中力がまったく違う」。最終18番(パー5)は、グリーン右手前に池が構える難所。2打目をグリーン奥にこぼした松山の3打目は、オーバーすると下りの傾斜で池に転がってもおかしくない。だが、このアプローチをピタリと80センチほどにとめた。目の当りにしたソンは「10人中8人がショートする。1人は池に落とす。残りの1人が英樹です!」と絶賛した。
ソンも出場した世界選手権シリーズ「WGC HSBCチャンピオンズ」で、松山から今大会で「最終日最終組で一緒に回れるように頑張ろう」と声をかけられた。最終日を含め決勝ラウンド2日間で同組となり、約束を果たした。同学年でラウンド中に会話も楽しむ間柄。「あしたも勉強になります」と、さわやかに白い歯をこぼした。
1イーグル、5バーディ「65」と伸ばした宮里は19位から大幅に浮上。この日は、愛用するスコッティキャメロンのパターをピン型からマレット型に替えた。大会期間中の変更は「ほとんどない」と言う奇策が奏功。残り245ydの2打目を5Wで2オンした6番(パー5)で、10mを決めてイーグルを奪取。15番では7mの下りの複雑なラインを読み切って3連続バーディに結びつけた。
松山と8打差の状況に出るのは、ため息ばかり。昨年の「ダンロップフェニックストーナメント」では松山に競り勝って優勝したが、「あのときは、うまくやって(勝たないで)くれて、かわいい後輩だと思ったのに…。1回だけですよね」。冗談とも本気ともつかない苦笑いを浮かべた。(静岡県御殿場市/林洋平)
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