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流れを変えた1打 石川遼、3位で決勝へ

流れを変える1打だった―。国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」2日目。首位と2打差の2位からスタートした石川遼は5バーディ、4ボギーの「70」(パー71)と1つ伸ばした。自身初の2試合連続優勝に向けて、首位と3打差の通算4アンダー、3位タイという好位置で決勝ラウンド進出を決めた。

初日の448ydに比べ、この日は100yd以上短く設定された285ydの前半14番パー4。「14番はチャンスホールなので、絶対に獲らないといけない。強い選手は、そういうところで、しっかりと流れを変えられる」。強い思いが、会心の1打へとつながった。

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ティグラウンドで10分間ほどグリーンが空くのを待ったが、石川は「ズバッとオフにしていた」と、オニギリをほおばった。「メリハリがつけて、良いショットが打てたと思う」。3Wで振り抜いたボールは、緩やかなドローを描いてピン右7mに1オン成功。イーグルパットは惜しくもカップを逸れて天を仰いだが、「きょう一番良いショットだった」と胸を張った。

「振れちゃっていた」という初日の好調なスイングは、一夜明けたこの日「上半身に力が入って、振りにいっていた」と苦心した。スタートホールの10番で3パット、12番は1打目を左のバンカーに打ち込んで2つのボギーを先行し、石川の周囲を重い空気が包んだ。

「パープレーまで戻せたら優勝できる。大げさかもしれないけれど、それぐらい自分に言い聞かせないとあのまま沈んでいく恐れがある状況だった」。そんな流れを断ち切ったのが、14番のティショットだった。

続く15番(パー5)では、2オンに成功して連続バーディ。さらに3オン1パットとした17番(パー5)から3連続バーディを奪って息を吹き返す。フェアウェイに運んだ15番や18番は「そんなに良いショットじゃなかった」と不満を漏らしながらも、再び首位戦線に浮上する中盤のチャージとなった。

「ゴルフ的にはうまくまとめられたけど、これではあと2日ズルズル行ってしまうと思う。気持ち良く打てるショットを増やしていきたい」。自らを鼓舞し、5年ぶりに駒を進めた富士桜の決勝ラウンドに目を向けた。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)

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