先輩の言葉が身に染みる 岩田寛の“脱・引きこもり”
2016年 フジサンケイクラシック
期間:09/01〜09/04 場所:富士桜カントリー倶楽部(山梨)
前週優勝の石川遼 復帰後初の連戦へ「リセット」を強調
腰痛による米ツアー離脱を経て、前週の国内ツアーで復活優勝を果たした石川遼が、9月1日から開幕する国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」に4年ぶりに出場する。戦線復帰後初の連戦。開幕前日の31日はプロアマ戦に出場し、「張りも残っていない」と心配が残る腰の状態も良好だ。
前週の「KBCオーガスタ」は、初日に立った首位の座を4日間守り切り、2位に5打差をつけての完勝。10月に予定している米ツアー復帰へ向けて順調な回復ぶりを証明し、周囲のさらなる期待を集める状況となった。その今週は「気持ちのリセット」がテーマ。2週連続優勝など結果へのこだわりを期待する周囲とは一線を画す心境を、言葉を変えながら何度も課題として口にした。
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「真っ白なページに打っていくような感覚だった」。7週間ぶりの実戦だった前週のプレーを、石川は数日置いてこう表現した。練習で築き上げたイメージだけが頭にある状態で、クラブを思い切り振り抜いてリズムを作ることに集中できたという。不安要素は、最終日にショットの調子が下降線をたどったこと。スコアにこそ現れなかったが、当日の優勝会見でも石川の口からは反省の言葉が多く漏れていた。
「その中で勝てたけれど、まだ(下降線をたどった)日曜日の弾道やフィーリングが残っている状態。あの感じで明日から始まっちゃうと持たないだろうな――というのが僕のフィーリング」
この日、こう話したのは、これまで技術的な解消方法を模索しがちだった「好不調の波」の正体か? 長期間ツアーから離れて迎える久々の連戦だからこそ、ケガの功名を見つけられる可能性はある。
「もう1回自分の頭を白紙にして、明日からガンガン思い切り攻めていきたい」。前週もそうだったように今週も、結果を求めず、目標へと至る過程を重視している。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)
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