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ダークホースがいっぱい 41歳の岩本高志はアマチュアへのレッスンで気づき

日照時間の長い夏の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」の出場人数は、年間の国内男子ツアーの中で最も多い150人。今年は賞金ランキングのトップ5をはじめとした上位選手に欠場者が出た関係もあり、多くのニューフェースが出場している。未勝利のプレーヤーが並ぶリーダーボードで、2日目を終えて通算11アンダー3位につける岩本高志は、昨年末のQT30位の資格でエントリーした41歳だ。

予選2日間を「67」「66」でまとめ、首位に2打差で決勝ラウンドに進出。堂々の連続ノーボギーラウンドにも「きのうの方がショットは良かったんですけど、満足、大満足です」と立ち振る舞いは控えめだった。「緊張したし、途中からカメラマンも来て、ヤベえって思ったんですけど…楽しくプレーしようと考えた」。2週前の「日本プロ選手権 日清カップ」で今季6戦目にして初の予選通過。わずかでも、自信が芽生えたところだった。

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専修大卒業後の1998年にプロ転向した。レギュラーツアーでの年間賞金ランキングは2001年の117位が最高だ。18年におよぶプロ生活は、故障との戦いでもある。ケガした部位は「いっぱいやったから覚えていない」。2012年以降は肋骨の疲労骨折、肋軟骨損傷、腰椎椎間板ヘルニアに苦しみ、ツアーの特別保障制度(公傷制度)を利用した。今週はひじの痛みを軽減するため、両腕にテーピングを施し、痛み止めの薬も服用している。

生涯獲得賞金は1200万円余り。およそ7年前から、レッスンスタジオで一般ゴルファーを教えるようになった。「最初は抵抗がありました。でもやるしかなかった」。ツアープロとしての成功をあきらめられない。そんな思いを抱えたまま、“副業”で気づくことも多かった。

「レッスンをするようになってからゴルフの見方が変わった。アマチュアの方と接して、自分も変われたと思う。レッスンしているときは、“自分ができないこと”も(生徒に)言っているんですよ。基本の繰り返しが大事だった」。プロ、アマといった立場の違いに関わらず、共通するスイングの悩みがある。自身の練習への取り組みも謙虚になった。

あす3日目は最終組で回る。「経験したことがないところに来ちゃった。なるようにしかならない。気の利いたことは言えないけれど頑張ります」と苦笑いした。夢にまた一歩近づいて思うのは「ありきたりだけれど、自分はいろんな人にお世話になった」ということ。「成績が良いと、(周囲から)メールや電話がたくさん来るのがうれしい。少しでも喜んでもらいたい。それを目標にしています」と続けた。その目標は大きくはないかもしれないが、きっと多くのトッププロも共感できるものだ。(福島県西郷村/桂川洋一)

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