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矢野東、今年は自虐が鳴りを潜める?オフトレの効果に自信

国内男子ツアー「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」は21日、千葉県の千葉カントリークラブ梅郷コースで開幕。風が強まり始めた午前11時40分にスタートした矢野東が4バーディ「67」とし、首位と2打差の4アンダー3位で発進した。

薄日も差す静かな午前中から一変。正午近くになって強い風がコースを舞い始める過酷なプレー条件でも、安定感は最後まで崩れなかった。「ティショットが比較的良くて、ほとんどフェアウェイだった」と、左右に木が迫る林間コースを攻略。後半組では唯一となる無傷のノーボギーに「すごく良かったんじゃないですかね」と胸を張った。

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このオフには「いろいろなことを、山ほど変えた」という。「僕はやっぱりヘタクソだから。どうすれば上手くなれるのか、いつも考えながらやっている」。いつもの自虐を言葉に含みながらも、その先が違った。「プロゴルファーになって、オフに取り組んだものが、初めて合った気がします」。

取り組みについては「ゴルフは結果がすべて。良い感じだな、と思ったことが初めてスコアとイコールになったことが大事」と煙に巻いたが、今季の成績が多くを語っている。

2月のアジアシリーズ第2戦「レオパレス21ミャンマーオープン」では2位に入り、2010年「関西オープン」(2位)以来となるトップ3フィニッシュ。今週20日までの2日間行われた「日本プロゴルフ選手権」予選会では、7位に入り本戦の出場チケットを手にした。そして、この日の好発進。「ドライバーは良いと思うし、アプローチ、パットで苦労してきた部分も峠を越えたつもりでいる」。

昨季は賞金ランク64位でシード選手に返り咲き、復調への手応えをより深めたい今シーズン。「楽しみ?そうですね。ゴルフがもっと上手くなりたい。もっと良いスイングをしたい。それだけです」。08年から遠ざかるタイトルへの距離を、少しずつ縮めていく。(千葉県野田市/塚田達也)

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