4年目のホスト大会に臨む矢野東。シード争いの上でも重要な1戦となる

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」は29日、兵庫県のABCゴルフ倶楽部で開幕する。大会主催のマイナビとスポンサー契約を結ぶ矢野東は、前日の28日にプロアマラウンドをプレー。まずはホストプロとしての務めを無事にこなし、初日のティオフへ準備を整えた。

ツアーでも屈指の高速グリーンが待ち受けるABCゴルフ倶楽部は過去6回のトップ10フィニッシュを数え、自身も「大得意」という好相性のコースだ。12年大会からはホストプロの1人となったが、「毎年、優勝したいと思っている」という気持ちが空回りを生んだのか。同年は04年大会ぶりの予選落ちに終わると、13年は57位、14年は59位と上位は遠く、自身も「ビックリしている」という低迷ぶり。「何年も優勝スピーチを考えているけど、なかなか実現しない」と、もどかしいシーズンが続いている。

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ホスト4年目となる今年も、「ここ2カ月くらいショットが芯に当たっていないし、“優勝します”と言えるレベルではない」とトーンは低めだ。それでも「芯に当たらなくてもスコアを作る術を身につけたし、ヘタなりに頑張る」と自らを鼓舞。「グリーン上では、そうとう自信を持って打てている。ここのグリーンは合っていると思うし、そこからつなげていきたい」と、高速グリーンの攻略から上位フィニッシュを目論んだ。

矢野は今週を前に賞金ランク62位とシード（第1シードは60位以内）の当落線上にいるが、QTから参戦中の今季は今週以降、出場が確定している試合は11月の「カシオワールドオープン」のみ。矢野自身の来季に向けても、今週は重要な意味を持つホスト大会となる。（兵庫県加東市／塚田達也）