2日目に「67」をマークして10位タイに浮上した谷口徹

“地雷”を踏んだらとってもコワ～いベテランだって、いい歌で涙することもあるのだ。福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開催されている国内男子ツアー「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」2日目。30位タイから出た谷口徹が6バーディ、1ボギーの「67」をマークして通算7アンダーの10位タイに急浮上した。

午前中のラウンドで軽快にスコアを伸ばした谷口は今週、ハウスキャディを起用してラウンド。高麗グリーン特有の芝目の読みに助けを借りてスコアを伸ばした。残り飛距離を計算するのは自分の仕事。14番ではフェアウェイからの2打目で「距離を間違えた。引き算するところを、足し算してもうた」と豪快にグリーンオーバーさせたのはご愛嬌。ボギーはここの1つに抑え、リーダーボードを駆け上がった。

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7月に足首付近を痛めた47歳。前半戦は予選落ち1回ながら、優勝争いになかなか加われなかった。傷ついたハートを癒してくれたのは「人生で初めて」体験した人気歌手グループのコンサート。7月中旬、京セラドームで行われた、コブクロのライブにひとりで足を運んだ。しかも週末の両日。

「1月に応募したら、たまたま当たっていた。初めてのコンサートだったけれど面白かった。前から聞くのは好きだったけれど、（ライブに）行って聞くのはまた全然違う」と、胸いっぱい。「全英オープンの週の土日。予定が入っていたから全英は（仮に出場権があっても）出られんかったわ！」と強がった。

2012年「ブリヂストンオープン」を最後に味わっていない勝利の美酒。「今年は前半が自分のイメージとはかけ離れているくらい悪かった。最低でも1勝、メジャーは全部狙えるような目標を立てていたのに。でもたいぶ（狙った）方向にショットも向かってきた」。節目のツアー通算20勝目へ「僕のパターの威力を発揮するためには、今週はとりあえずグリーンに乗っけていく」とテンションも上がってきた。（福岡県糸島市／桂川洋一）