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「全英」からの強行軍 松山英樹を突き動かす東北への思い

「東北の人たちに、自分のプレーを見て盛り上がっていただければ」。23日(木)に福島県のグランディ那須白河GCで開幕する「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で今季国内初戦を迎える松山英樹は、開幕前日にコース入りし、今年で2度目の実施となる初出場大会への意気込みを語った。

進行の遅れにより月曜日フィニッシュとなった「全英オープン」最終ラウンド終了から、約33時間後。羽田空港から車で直接コースに到着した松山は、疲労や時差ボケを振り払うかのように精力的に汗を流した。

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午前9時30分にコース入りした松山は、同11時過ぎにパッティンググリーンで2時間ほど過ごし、小休止とマッサージを挟んで午後2時30分にドライビングレンジへ。同3時10分からイン9ホールの練習ラウンドを敢行し、夕暮れも迫った同5時40分ごろにホールアウトした。会見場では「飛行機の中でちょっと寝ましたが、さすがにしんどいですね」と、予期せぬ順延も重なった強行日程に疲労の色は隠せなかった。

松山を突き動かすものは、やはり母校・東北福祉大学(宮城県仙台市)で4年間を過ごした東北への思いだ。2011年3月に発生した東日本大震災から4年。「それから1回も東北の試合に出ていなかった」という自責の念もあった。「去年はアメリカを優先したけど、今年は福島の試合に出たい気持ちが強かった」。用品契約を交わすダンロップ契約のホストプロという立場も重なり、「いつも以上に気合が入っている」と語気を強めた。

「(盛り上げるには)優勝が一番だと思う。それに向けて、全力でやることが大事」。今週タッグを組むのは、エースキャディの進藤大典さんではなく東北福祉大学の後輩が担当。松山は注目の初日、12時10分から同じダンロップ契約の中嶋常幸山下和宏と同組で10番ティからスタートを切る。(福島県西郷村/塚田達也)

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2015年 ダンロップ・スリクソン福島オープン

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