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丘陵コースにも「ここはフラット」 小池一平がそう語る理由

イアン・ポールター(イングランド)、ジェイソン・ダフナー(米国)、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)ら世界のトッププレーヤーをはじめ、誰もが「アップダウンが激しい」という山梨県のヴィンテージゴルフ倶楽部。そんな中にひとり「ここはフラットですよ」と口にする選手がいた。国内男子ツアー「ISPSハンダグローバルカップ」2日目を終え、通算6アンダーの4位タイにつける小池一平は、同県育ちの29歳だ。

駿台甲府高、山梨学院大出身の小池は、今大会の開催コースから車で約30分に甲斐市の自宅がある。この丘陵コースを初めてプレーしたのは中学生の時。今年に入ってからすでに4、5回プレーしているという。

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「ここは山梨にしてはフェアウェイも広いコースです。甲府国際CC(笛吹市)なんかは、ここに比べたらもっとスゴイ」。標高800m地点にあるヴィンテージGCはホールとホールのインターバルで何度も“山登り”を強いられるが、そんな苦労もどこ吹く風だ。

とはいえ、必ずしも地の利があるわけではない。過去には当地でアマチュアの試合に参加した経験を持つが、今回はグリーンの硬さがまったくといっていいほど違う。「今週はあまりにも硬くて…最初はびっくりしました。とにかくフェアウェイに置いてから打たないとボールが止まらない」。他選手には分からない、頭にインプットされたイメージとのギャップを埋める作業を進めている。

今季はこれがレギュラーツアー5試合目で、2度目の決勝ラウンド進出。「応援もたくさんある。気合はもちろんいつもより入る。この試合をきっかけにしたい。1円でも多く稼ぎたい」。異色の国際試合の様相を呈す4日間を制するのは、意外にも“無印”のローカルプロかも知れない。(山梨県北杜市/桂川洋一)

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