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“ガラスのハート”はもう卒業 岩田寛がアルバトロスで8位浮上

国内男子ツアーの今季メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」3日目。今季好調の岩田寛が、6番パー5で残り220ヤードからの2打目を4番アイアンで直接カップに沈めて自身初のアルバトロスを記録するなど、この日のベストスコア「65」をマーク。40位から、一気に通算7アンダーの8位にジャンプアップしてきた。

1ホールで3つもスコアを縮めたビッグプレーはやはり大きかった。ただ、それ以外にも随所で、岩田のメンタルコントールも光った18ホールだった。前半4番の2打目は「打った直後に風向きが変わった」とグリーンを外し、「気持ちを切り替えられなかった」とボギー。いつものまずいパターンだったが、直後の5番でティショットをラフに打ち込んだ際には、頭に警報が鳴り響き、「2打目から切り替えられた」とパーオンに成功して連続ボギーを回避した。後半の12番、18番では2打目、3打目とラフを渡り歩きながらもパーを死守。快挙の影で、粘りのプレーが光った。

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もともと“キレやすい”タイプであることは自身も認めるところ。過去には、1つのミスから感情を抑えきれずに自滅するケースも多く、チャンスをつかみながらもツアー初優勝にたどり着けない一因と周囲からも指摘されてきた。そんな岩田が「気持ちの切り替え? 去年と比べてはできています」とこの日は胸を張った。

「もう33(歳)ですからね…」と苦笑いを浮かべたが、もちろん年齢的なものだけではない。自分を戒める発奮材料もある。アメリカで活躍する石川遼や、東北福祉大学の後輩の松山英樹、そして同大学で岩田の同級生だった、松山のエースキャディ・進藤大典さんたちの存在だ。「刺激になっている。キレてる場合じゃないな、って」。

そんな岩田が考えついた、キレないための工夫はユニークだ。「心の中でけっこう酷いことを言って、心の中で1人で笑っています」。内容については「言えません。この話、もうやめません?」と口を閉ざしたが、「以前は、何もせずに1人で怒っていた」という時期に比べれば、プレーに貢献していることは事実だろう。素人でも、怒りと笑いでは、体の力の入り具合が全然違うことぐらいわかる。

大学の先輩の谷原秀人も、「この前、一緒に回ったとき、パットが入らなくても怒っていなかった。一皮剥けそうだな、って思いましたね」と、その変化を指摘しており、何らかの予感を感じ取っているようだ。最終日もあきらめずに6打差を追う。(茨城県笠間市/塚田達也)

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2014年 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills



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