国内男子ツアー

GDO編集部が選ぶ 2013年国内男子ツアー10大ニュース

2013/12/24 10:26
ルーキー、中堅、そしてベテラン。それぞれの世代が話題を作った2013年国内男子ツアーを振り返ります

松山英樹がプロへと転向し、破竹の勢いで勝利を重ねて男子ゴルフ界の話題を引っ張った2013年。スーパールーキーの活躍は国内だけにとどまらず、その名は世界へと轟きました。けれど、今年のツアーを盛り上げてくれたのは決して彼だけではありません。

今シーズンGDOが配信した全ての記事をもとに、編集部が2013年国内男子ツアーの10大ニュースを選出。新たな節目を迎えた1年を振り返ります。

史上初のルーキー賞金王を、今季4勝目で決めた松山英樹

■ ■■第1位■■■

史上初!松山英樹がプロ1年目で賞金王に輝く&9冠達成

2011年の「マスターズ」ローアマチュア、同年に国内ツアー優勝。今年4月2日、松山英樹は東北福祉大学に籍を残したまま、満を持してプロ転向しました。その後、シーズンで4勝を挙げ、海外メジャーでも2度のトップ10入りで賞金王に輝きました。米ツアーのシード権も手にしたスーパールーキー。14年は海の向こうを主戦場とします。

【関連リンク】
プロ転向への決意 松山英樹を後押ししたマスターズ
松山英樹は6位タイ!日本人初の快挙にも「悔しい」
賞金王・松山英樹「結果は100点以上」の実感

■ ■■第2位■■■

尾崎将司がレギュラーツアー初のエージシュート

日本ゴルフ界を牽引してきたジャンボ尾崎が、66歳にしてまたも金字塔を打ち立てました。4月の「つるやオープン」初日、レギュラーツアー初となるエージシュートに留まらない「62」をマーク。同大会では松山がプロ初優勝を遂げ、肩を組んだ表彰式での一幕は忘れることのできないシーンとなりました。

【関連リンク】
ジャンボ尾崎、エージシュート達成の秘密は1インチ
ジャンボ尾崎のエージシュートに関する周囲のコメント
ジャンボ尾崎が検査入院を終え退院

コースに駆けつけた宮里藍も兄を祝福!

■ ■■第3位■■■

宮里優作が悲願のツアー初勝利!

鳴り物入りで入ったプロの世界で勝利を待ち続けること11年。宮里優作の待望の瞬間は、12月の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で訪れました。初日からトップ集団を走り、最終日最終ホールではダブルボギーでも逃げ切れる場面でチップインパーを決めて劇的な勝利。涙したのは、妹の宮里藍ら家族だけに留まらなかったはずです。

【関連リンク】
劇的チップインで初勝利!宮里優作「腰が抜けた」
感涙の宮里藍「プロとして、兄として尊敬します」

勝利を決めて両手を握りしめる。”復活”ではなく”新生”ですと話した片山。

■ ■■第4位■■■

片山晋呉が5年ぶり通算27勝目

2008年に永久シードを獲得。翌09年「マスターズ」で4位に入った片山晋呉はその後、勝利から見放される日々が続いていました。しかし昨年から再び上位でプレーする試合が増え、今季後半戦からは絶好調。「コカ・コーラ東海クラシック」で星野英正冨山聡とのプレーオフを制し、止まっていた時計の針を自力で再び動かしました。

【関連リンク】
「炭になれ」片山晋呉を支えた中嶋常幸のことば
スランプ脱出Vで始まった片山晋呉の“第2章”
片山晋呉 異次元スコアでロケットスタート

■ ■■第5位■■■

新選手会長・池田勇太が今季初勝利に男泣き

ツアー史上最年少、27歳で選手会長となった池田勇太。開幕前からコース内外でトーナメントを盛り上げ、男子ツアーを牽引する立場となりました。プレーヤーとしては苦しみながらも、10月の「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」で今季1勝。表彰式で流した涙に、苦悩の日々が詰まっていました。

【関連リンク】
通算11勝目は選手会長・池田勇太の初勝利
池田勇太が2013年の選手会長に就任
選手会長のグルーミングを激写・・・!

ツアー初勝利をメジャータイトルで飾った小平智。5年シードも手にし、23歳の未来は大きく開けた

■ ■■第6位■■■

ニューヒーロー誕生 小平智がメジャーでツアー初勝利

松山英樹と、米国から一時帰国した石川遼が同組でプレーし、大きな注目を集めた国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」。最後に笑ったのは23歳の小平智でした。同学年の薗田峻輔藤本佳則も今季は揃って勝ち、女子では森田理香子宮里美香らも同い年。来季も「89年組」には注目です!

【関連リンク】
肉体改造が生んだツアー3年目の勝利
2位タイ発進の小平智 同世代のライバルに「早く追いつきたい」
ホールインワンでMVP!小平智が描く大きな夢

■ ■■第7位■■■

“5日間大会”の日本オープンを小林正則が制す

2011年に35歳にして悲願のツアー初勝利を挙げた遅咲きの大砲が、初の日本タイトルを獲得しました。10月の「日本オープン」。大雨の影響で21年ぶりに月曜日の予備日を使用した“5日間大会”で小田孔明との激闘を制して優勝。このオフの結婚式に自ら花を添えました。

【関連リンク】
21年ぶりの5日間競技 新婚カップルへの余波
松山&石川不在の影響?すきま風吹く日本オープン
日本オープン覇者の小林正則、左足痛で欠場「運使いすぎた・・・」

■ ■■第8位■■■

揺れるPGA 暴力団問題で関係理事が辞職 体勢刷新へ

日本ゴルフ界に暗い影が落ちたのは9月。シニアツアーなどを主催する日本プロゴルフ協会(PGA)の理事が6月に指定暴力団会長と熊本県のゴルフ場でプレーしていた問題が発覚。その後も関係理事の交際が明らかになり、問題は収束する様子をいまだ見せていません。

【関連リンク】
PGA元理事 会員資格一時停止処分を決定
また暴力団ゴルフ問題 PGA執行部の進退問題へ
PGA会長ら総辞職し、2月に新体制へ

ダンロップスポーツとの契約発表を行った松山英樹

■ ■■第9位■■■

松山英樹がダンロップをはじめ各社と大型契約

力がみなぎる肉体と、類まれな勝負強さを兼ね備えた松山英樹の魅力が、見過ごされるはずがありません。プロ転向、そしてその後の活躍によって各社による松山争奪戦は一気に激化。ギアではかねてから愛着のあったダンロップスポーツと契約。14年は米国で戦う若武者のサポート体制は着々と整えられていきます。

【関連リンク】
【動画】松山英樹 ダンロップとの用品使用契約記者会見
松山がANAと契約へ 米国内はプライベートジェット利用
松山英樹がファイテンとアドバイザリー契約

■ ■■第10位■■■

室田淳が国内シニアツアー賞金王に

国内シニアツアーで抜群の強さを光らせたのが室田淳。11月の「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」で2位となり、賞金王を確定させ、さらに最終戦で年間3勝目を飾りました。12月のレギュラーツアーのファイナルQTでも16位にランクイン。来年7月には59歳。まだまだ元気です!

【関連リンク】
室田が3度目の賞金王 レギュラーツアー引退宣言は撤回?!
室田淳がレギュラーツアー引退宣言 シニア日本一が描く新構想
室田淳が逃げ切ってメジャー3勝目 今季賞金王に大きく前進