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室田が3度目の賞金王 レギュラーツアー引退宣言は撤回?!

2013年の国内シニアツアー第11戦「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」は、通算12アンダーで逃げ切った奥田靖己のツアー初優勝で閉幕。最終戦を待たずして単独2位でフィニッシュした室田淳が、655万円を積み上げ、年間獲得賞金額を50,074,000円として賞金王戴冠を決めた。

「シニアは試合数が少ないので、あまり考えてはいなかったこと。これがレギュラーツアーだったら大したもんだけどね・・・」と、6年ぶりの戴冠の感想はそっけなかった。それでも年をまたいで賞金王に輝いたのは、1996年、1998年の金井清一の1度しかなく、6年ぶりの戴冠は初。さらに58歳での賞金王は、同じく金井清一の最年長賞金王記録に並ぶ快挙だった。

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最終組でスタートした室田、奥田の一騎討ちとなった最終日。室田は後半12番からの3連続バーディで奥田を逆転し、一時は首位に立った。粘る奥田と通算11アンダーで並び、迎えた最終ホール(パー5)。2オンを狙ったラフからの第2打を大きく左に曲げ、痛恨のV逸ボギーを叩いた。

奥田がウィニングパットを決めると、自ら奥田に歩み寄って握手を求め祝福。「初優勝のプレッシャーもあったと思うけど、奥田くんは最後まで本当に素晴らしいプレーだった」と勝者を讃えた。

室田の今シーズン残りの出場試合は、来週の国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡県)」、その翌週は再び国内シニア最終戦「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」、そして国内男子「カシオワールドオープンゴルフトーナメント(高知県)」の3試合とタフな連戦を予定している。

「レギュラーツアーの賞金ランクは76位? もちろん賞金シード目指して頑張るよ」。前週の「日本シニアオープン」での優勝会見では、レギュラーツアーの引退をほのめかしていたはずだが、シニアツアー賞金王が決まり、もう一暴れする心意気を示した。(千葉県木更津市/糸井順子)

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