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ジャンボ尾崎、エージシュート達成の秘密は1インチ

国内男子ツアー第2戦「つるやオープン」初日、尾崎将司が快挙を成し遂げた。1イーグル9バーディ2ボギーの「62(パー71)」、通算9アンダーで2位に3打差をつけて単独首位に立っただけでなく、レギュラーツアーでのエージシュート(尾崎は66歳)は史上初。それでも、尾崎本人は「俺はエージシュートを目指してゴルフしてないから」と、この記録には関心を示さなかった。

「先週も2日間やってティショットがすごく良かった。アイアンが調整不足だったので、急遽シャフトを取っ替えて調整して、アイアンが切れてくれば良いスコアを出せる予感はあった」と尾崎は言う。

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この日、同組で回った尾崎直道をオーバードライブすることもしばしば。直道は「俺もあんな努力できるのかなと思ったら、できないなぁと思ったり・・・。凄く長いのを作ったり、工夫して試行錯誤を繰り返している」と脱帽する。「俺の夢の夢がエージシュート。それをレギュラーツアーでやってのけるんだから」と舌を巻いた。

直道が指摘する“長いもの”とはドライバーのこと。尾崎は企業秘密を出し渋りながらも、こう説明する。「去年の12月から、トーナメントで戦う上で有利になる“あること”をやっていると言っているだろう。ようはドライバーの長さを1インチ長くしただけ。それで手打ちが少なくなるし、タイミングも取れる。他のショットにも良い影響がある。それをこの4ヶ月間ずっとやってきた。(今は46.5インチ?)長さはともかくとして、慣れだから。1インチ長くするってことは、練習ではそれよりも半インチとか1インチ長くしないといけない。そうすると、その1インチの長さを感じなくなる」。

ショット前には、右手一本でクラブを握り、テニスのような素振りを繰り返した。「昔は野球をやっていたから黙っていても振れたけど、最近は右手のパワーが少し落ちてきたのを感じている。右手一本だと最後まで振られるから、左腰も回るようになるし、(昔のパワーを)取り戻すことは出来ないけど、少し鍛えることはできるから」。これらの取り組みは、ドライバーの飛距離をアップして安定させる、という一つの目的につながっている。

「スコアが出ない要因はティショットでアドバンテージを取れないから。取れないからセカンドが苦しくなって、ボギー、ボギーとなってしまう。アドバンテージが取れたら、セカンドで使うクラブが短くなるし、フェアウェイキープの回数も多くなって、グリーンも外さない。だからあとはパット次第」。今週からピンタイプのYesパターを使い始めるなど、やはりその研究に余念は無い。

「まあ、努力の結果だよ」と尾崎はさらりと締めくくる。昨年は22試合に出場したものの、決勝ラウンドに進出することはできなかった。「密かにね、ベッドの中で泣いているのよ」と茶化したが、くじけそうな心を支え、衰えゆく体に鞭打つ人知れぬ努力が実を結んだ。だが、それを上回る快挙を我々は3日後に目撃するかもしれない。(兵庫県川西市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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