石川遼がキャロウェイゴルフと契約締結
遼、米ツアー本格参戦へ渡米「優勝を目指してやっていきたい」
今季からツアーメンバーとして米ツアーに参戦する石川遼が、10日成田空港から米国へ向けて出国した。
直前にキャロウェイゴルフとの新契約を発表。キャロウェイは、米ツアーに4名のスタッフが常駐しているが、渡米直後は米国スタッフとのコミュニケーションサポート等のために、日本人スタッフを数ヶ月帯同させる体制を敷く。一方の石川は、米国内ではカリフォルニア州カールズバッドと、フロリダ州オーランドに拠点を構え、着々と戦闘準備を整えている。
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昨年まではシーズン中、連戦を重ねることの多かった石川だが、今年は3勤1休のペースを考えているという。休みとする1週間の間に、3週間の試合で得た課題に取り組んだり、体力トレーニングを行ったりして、再び戦いの場へと戻っていく。特に“精神的な疲労”が取れると、これまでとは違ったルーティンで広大な米国内を転戦していく。
「夢はメジャーで勝てる選手になること。昨年、こういうプレーをすればメジャーに勝てるのかなというのがやっと分かった気がする。それまではぼやっとしていたけど、どういう人が勝てるのか、どういうプレーをすれば勝てるのか、ようやくそれが分かってきた」。
石川が見つけた答えは、今の自分の延長線上にあるという。「もちろん、ドライバーはもっと飛ばしていかないといけない。あとは、他の選手が3Wを打っている精度でドライバーを打たないといけない。アイアンの飛距離も僕の方が出ないので、同じところからうっても常に1番手、2番手長いクラブを持つ。その中で他の選手と同じ精度で打たないといけない。ただ、それができれば勝てるんじゃないかと思う」。
「でも、それがどれだけ時間が掛かるかは分からないです」。
結果でしか判断されない厳しい世界だが、「結果よりも、自分が上達するためにということを考えて取り組んでいきたい」と石川は言う。それでも、「日本ツアーの開幕までに、日本に良いニュースを届けたい。優勝を目指してやっていきたいです」と、日焼けした顔で力強く宣言し、新たなステージへとその一歩を踏み出した。(千葉県成田市/今岡涼太)