通算9勝のうち実に3勝が北海道…北の大地に好相性を持つ池田勇太

国内男子ツアーの「ANAオープンゴルフトーナメント」は13日（木）から4日間、札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開催される。2年前の大会王者、池田勇太は2週前の「フジサンケイクラシック」、そして前週の「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」と2戦連続で単独2位と好成績を残して、相性の良い北海道に乗り込んできた。

数々の名選手たちが勝利を刻んできた輪厚を制した2010年大会では、喜びの涙を流した池田。ディフェンティングチャンピオンとして臨んだ昨年は、初日2位タイと好スタートを切りながらも2日目に後退して結局7位タイに終わった。それでもシーズン後半戦を向かえるにあたって、調子は上々。開幕前の雨の影響で、地面は湿った状態だが「グリーンとかはまだ軟らかいけれど、明日以降は大丈夫だと思っている」と攻略への不安は少ない。

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今週からブリヂストンスポーツの「X01」のニュータイプを使用する。「風の抵抗を受けづらくて、特にドライバーと長いクラブでアゲンストの時に距離が落ちにくい」とショット時のメリット同様、アプローチでも好感触。ゴルフの状態が良い中でのギアチェンジだが「大きなことではない」と自信を見せる。

「フジサンケイ―」では、追い上げがあと一歩及ばず。前週は前代未聞の変則プレーオフで敗れたが、口惜しさは言葉にしない。「ここのところ調子も良いし、成績も良い。2年前も勝っているから、強い池田勇太が帰ってきたというのをここで見せたい」。

今季初勝利、そしてツアー史上最年少の通算10勝達成へ、足りないところ。それを「いかに一球入魂できるか、というところじゃないかな」と言う。夏の終わりの“3度目の正直”は、なるか。（北海道北広島市／桂川洋一）