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1打差2位タイ上平栄道 小さくたってゴルフはできる

国内男子ツアーの今季メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」3日目。6アンダーの4位タイから第3ラウンドを迎えた上平栄道が、3つスコアを伸ばして通算9アンダーの2位タイに浮上した。

初日「69」、2日目「67」。そしてこの日は6バーディ、2ボギーの「68」。出だし2ホールで連続バーディを決めた勢いそのままに、上平は3日連続で60台をマーク。悲願のツアー初勝利に前進したし「上に離されず、本当に良い位置で終われたと思います。3日間、変なプレッシャーも無く、気持ちよくプレーできている」と国内屈指の難関コースでの好プレーに手応えを口にした。

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緊張感あふれる試合中、ひときわ目を引くその姿。身長158センチはツアーメンバーで最も背が低い。77年生まれの34歳だが、ツアールーキーの藤本佳則川村昌弘と回っても、どこか初々しさが漂うのも、そのせいだ。

中学に入学した頃は150センチを越えていた。最初に入ったのはバレーボール部だった。だが「その後、伸びなかったということなんですね」。2001年にプロ転向し、チャレンジツアーでは通算4勝。2003、08年と同ツアーの賞金王に輝き、11年からはレギュラーツアーのシード選手としてプレーしている。しかし私生活はおろか、トーナメント会場ですらプロゴルファーに見られず、警備員やスタッフに選手用の入り口で止められてしまうこともある。

しかし「ゴルフは小さくたってできる」と笑顔で言い切る。激しいボディコンタクトがあるわけではなく、戦う相手はあくまでコース。体格に対する言い訳など、頭に思い浮かびすらしない。

3日(日)はキャリアで初の最終日最終組。それでも「ガンガン…いきません。攻めるところは攻めて、守るところは守る。“押し引き”をしながら最終組を楽しみたい」。昨年10月には、自分よりも6センチ背が高い香織夫人との間に、待望の第一子、瑛翔(えいと)くんが誕生。ウエアには「8(エイト)」のロゴが入っている。メジャーで初優勝を果たしたパパの背中は、きっと大きいはずだ。(茨城県笠間市/桂川洋一)

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2012年 日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills



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