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4位後退のJ.チョイ「藤田さんはオーラがある」

千葉県のザ・カントリークラブ・ジャパンで開催中の「ダイヤモンドカップゴルフ」3日目。前週の「とおとうみ浜松オープン」で待望のツアー初勝利をマークしたジェイ・チョイ(米国)は「72」とスコアを伸ばせなかったものの、表情に充実感を浮かべながらホールアウトした。

予選2日間を終えて10アンダー単独2位。トップに立っていた藤田寛之と3打差でムービングデーを迎えたチョイは、この日のスタートを待ち望んでいた。1番ホールのティグラウンドで、藤田と顔を合わせると、低姿勢で「お願いします」の握手を両手で求めた。「たくさん尊敬する選手はいるけれど、その中でも特別」という藤田との同組ラウンドは、日本ツアー本格参戦3年目で、初めてのことだった。

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コースを歩き出すと、積極的に会話を交わした。「冗談もいっぱい。藤田さんもいろんなことを聞いてくれた。僕のアメリカの話だったり」。プレーの合間にはキャディバッグを覗き込んでみたり、実際にパターも手に取らせてもらった。ともにヤマハの契約プロだが、憧れ始めた理由はまた別とのこと。「やっぱりオーラがある。ショットやプレースタイルが好きで」。結局藤田との差は5ストロークに拡がる通算10アンダー4位で最終日を迎えることになったが「すごく勉強になりました」と話した。

藤田はトップに立った前日のラウンド後、有名選手が放つ“オーラ”についてこう話した。「この人はすごいな、というような圧倒的な強さが欲しい。自分では分からないけれど、実力がついてくれば、自然と出てくるものなんでしょう。今、強い人、みなさんの口から名前が出てくるような選手、(片山)晋呉や(池田)勇太、(石川)遼くんみたいな…」。自分はそんな存在とは無縁、とでも言うように。

しかしチョイはそれについて、首を横に振る。「遼くんとかとね、“オシャレ”なオーラとはちょっと違うかもしれない。なんて言えばええやろ…」。関西弁の混じる日本語でも、得意の英語でも表現は難しいというが「ずっと同じ、というか。いつも変わらない」。どんなピンチでも冷静に対処する姿。「谷口(徹)さんがグリーンのどこからでもカップに入れる感じがするように、藤田さんはコースのどんなところからでも寄せてくる。そんな感じがするでしょう?」。

最終組のラウンドを終え、スコアを提出したチョイは「ありがとうございました!」と元気よく、金色に染めた頭を下げて言った。それぞれの選手が醸し出す存在感。本人に自覚は無くとも、周囲には日増しに浸透していくもののようだ。(千葉県木更津市/桂川洋一)

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