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諸藤将次、亡き母に捧げる初勝利

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開催された国内ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」最終日。26歳の諸藤将次が悲願のツアー初優勝を手にした。36ホールでの短縮競技となった今大会。最終ラウンドとなったこの日の18ホールを、4アンダーの暫定首位で迎えると5バーディ、3ボギーの「68」をマーク。通算6アンダーで逃げ切りに成功した。

ツアー屈指の長距離砲が雨中の短期決戦で、そのビッグキャリーを存分に生かした。4メートルを沈めた3番から2連続バーディ。6番(パー5)では残り270ヤードの第2打が3番ウッドでグリーンをオーバーしてしまったが、3つ目のバーディを奪って後続を引き離した。後半12番から2連続ボギーを叩いた直後も、短い328ヤードのパー4で、ティショットをドライバーでグリーン右ラフまで運んでバーディを奪い返す。今大会のドライビングディスタンスは、317.5ヤードで、2位の小田龍一に実に12ヤード以上の差をつけた。実力を如何なく発揮し辿り着いた頂点。「こんな気持ちが初めてというくらい嬉しい」と夢心地で語った。

鳴り物入りで2006年にプロ転向したが、かつては世界ジュニアをともに戦った池田勇太の活躍の裏で、シード権獲得を逃し続け、QT受験を繰り返してきた。「飛ぶけど曲がる」弱点を克服するため、飛距離を落として精度を高めようとしたが「飛ばずに曲がる」という、悪循環に陥った。

転機は昨年のシーズン開幕前だった。同年2月。2年間の闘病生活を続けていた母・孝子さんが皮膚がんのため、59歳の若さで亡くなった。その前年の10月に手術を受け、回復すると思われた矢先、がんは全身に転移した。2歳でゴルフを始めてから、小学6年の時に初めて競技に出場。以降、両親は付きっ切りでサポートしてくれた。父・保史郎さんに厳しく育てられた一方で、「良くても悪くても怒られなかった」と、母はいつも優しかった。

「そのあとは何もやる気がしなかった。ゴルフもする気になれなかった」。だがすぐに「お母さんのために頑張ろう」が、残された家族の合言葉になった。その年の6月。3人兄姉の末っ子は、東京のトレーニングジムで体を一から作り直す。全身を鍛えることで一度は失った飛距離を取り戻した。今シーズンは小田孔明谷口徹の練習ラウンドに加わり、課題のコントロールショットを勉強中。それは早々に実を結んだ。

雨上がりの18番グリーンで行われた表彰式。「早く帰って報告したい。一番心配してくれたお母さんのために早く優勝してツアーの舞台に立ちたいという気持ちが強かった」。声を詰まらせ、視線を落とす。霊峰富士のふもとで手にした初勝利。言葉にはならなかった思いは天国まで、きっと届く。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

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