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ノーベル化学賞受賞の根岸氏 石川遼へのメッセージ

28日(木)に開幕する国内男子ツアー第10戦「サン・クロレラクラシック」。開幕前日の27日(水)にはプロアマ戦が行われ、石川遼は昨年ノーベル化学賞を受賞したパデュー大学特別教授の根岸英一氏とラウンドをともにした。

日本国内での講演などの予定で一時帰国中の根岸氏。米国に渡った後、25歳でゴルフを始めたという偉大な化学者は「前からテレビなどで見て、私のヤングヒーローだと思っていた」という石川を「ニア・パーフェクト(完璧に近い)」と表現。今日一緒に回ってみてもっと好感を持ちました」と笑顔で話した。

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ここ5年は多忙のあまり、ゴルフに接する機会は激減。前日には大会会場の小樽カントリー倶楽部近郊のコースで“練習ラウンド”を敢行したという。それでも「ボールがどこへ飛んでいくか分からない」状態。だが「そういうときでも彼は言葉で勇気づけてくれた」と話した。

石川の今後の成長を願う根岸氏は「スポーツであれ、なんであれ。世界を舞台にすることが必要。オリンピックも、化学も学問もそう」と19歳の早期の本格的な世界進出を願う。日本の教育システムにも言及し「学校教育は底辺を引き上げる役割があるが、トップの方の天才的な優秀な人を引き上げるための“天才教育”も必要。遼くんが、例えばマスターズで勝ったり、トップを引き上げれば多くの人が勇気づけられる」と世界で戦える土壌を整えることも提言した。

そして、将来の成功のためには必要なのは「競争」だと強調する。「皆さんであれ、私であれ、男であれ、女であれ、みんな何らかの意味でコンペティション(競争)がある。若い人には特にそれが必要でしょう。それに若い人は本質的に好きなんだと思いますよ。できないことをやってやろうとね。そういう気持ちを盛り上げていきたい、サポートしたいですね」と期待を込めて目を細めていた。【北海道小樽市/桂川洋一】

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