最終日は37歳のバースデー 藤本佳則は生涯「いいもの探しのゴルフ」
◇国内男子◇フォーティネットプレーヤーズカップ 初日(22日)◇成田ヒルズCC(千葉)◇7105yd(パー71)◇晴れ(観衆1033人)
ボギーのないキレイなスコアカードへの満足感はさほど大きくない。5バーディの「66」で5アンダー。今季2度目の首位発進を決めても、藤本佳則は「スコアは良いかもしれないですけど、ショットの内容はそんなに良くない」と首をかしげるばかりだった。
5月の「関西オープン」で12年216日ぶりの優勝を飾った復活のシーズンは、気づけば残り7試合。「まだショットがイイ感じじゃないのがちょっとイライラ…。試合をやりながら、いいものを見つけていく作業をしている」と、心から納得できる感覚を求める毎日は骨が折れる。
今年取り組み始めたスイングの動きは「状態が悪くなると球が捕まりにくくなるもの」だと感覚を説明する。「そういうのも全て分かった上でやっているんですけど、そういったときにどう捕まえるかという案が、まだ僕の中では見つかってない」のがツライところ。
それでいて表情に悲壮感が漂わず、むしろ充実していそうに見えるのも、「スコアをつくるためのゴルフというよりは、いいもの探しのゴルフという感じでプレーしちゃうタイプ。まあ、それは一生変わらない(笑)」という性格を自分自身が理解しているからだ。「ゴルフは数字で見られるんですけど、内容を結構大事にする。いいスコアも出なくても内容が良かったら気分がすごくいいタイプ」と、やはり笑った。
最終日の25日(日)、37歳になる。「そんなもうね、誕生日がうれしい歳でもない」と髪をかき上げる。「優勝はいつであってもうれしい。それは変わらない」。勝って格別なのは、バースデーだからじゃない。(千葉県栄町/桂川洋一)