同伴選手が相次ぐ棄権で“おひとりさま” 「さびしかった…」中野麟太朗が上位へ
◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2日目(5日)◇宍戸ヒルズCC 西C(茨城)◇7431yd(パー70)◇曇り(観衆2266人)
体調不良を訴えた大槻智春が後半10番でプレーを断念した。右手首に痛みを抱える香妻陣一朗は15番(パー5)で途中棄権。残された中野麟太朗は同伴競技者を失い、予選ラウンドにもかかわらず残りのホールを単独でプレーすることになった。
今週は練習ラウンドでさえ2人で回ったのに、まさか本戦で“おひとりさま”のシチュエーションが訪れようとは。「さびしかった…」とうつむきつつ、ルーキーはその4ホールで2バーディを奪取。2打目を“直ドラ”でグリーン手前エッジまで運んだ15番(パー5)は4mのパットを沈め、17番は8Iでつくったチャンスが生きた。
ショットの前の待ち時間は伸びに伸び、普段と同じリズムで回れたはずがない。18番のティイングエリアに向かった際、こちらも1人棄権で2サムになった前の組は第1打を打ったばかりだった。すれ違いざま、先輩に「なんで、もういるんだよ!(同じ組に)入るか?」と笑われたのも、なんだか気まずくて…。その最終ホールは2m強のパットを沈めてパーセーブ。「ラインをうまく読めなくて時間をかけてしまった」のを、とがめる人がいるはずがない。
「試合っぽくなかったのが良かったのかも」と終盤のチャージを振り返り、3バーディ、2ボギーの「69」を喜んだ。プロとしてツアー本格参戦初年度の今季は開幕戦「ISPS HANDA Japan-Australasia Championship」を除いてすべて予選を通過し、初出場の国内メジャー第2戦は首位と4打差の通算1アンダー9位で決勝ラウンドに進める。
ラフからのショットの番手選びに神経をすり減らした36ホールは「“大・完ぺき”です」という自己評価。「ティショットも曲がる。ラフに行ったら頑張ってパーを獲れたらいいなという感じ。その中でアンダーパーで回れるとは思っていなかった」と胸を張った。「誰かが突き抜けると思う」と予想する週末。いつもの景色を取り戻しても、ひとりの世界に没頭する。(茨城県笠間市/桂川洋一)