「めちゃめちゃ悩んだ」 女子プロ青木瀬令奈が男子ツアーに参戦するワケ
◇国内男子◇前澤杯 MAEZAWA CUP 事前(22日)◇MZ GOLF CLUB(千葉)◇6652yd(パー72)
国内男子ツアーに主催者推薦枠で出場する女子プロの青木瀬令奈は、「お話いただいたときはめちゃめちゃ悩みました」と率直な気持ちを明かした。
話をもらったのは2026年シーズン開幕前で出場へ踏み切れないいくつかの不安があったという。「骨折した足の状態もなんとも言えない中で…」。24年に両足親指付近の種子骨を骨折しており、シーズン入り後も数試合は様子を見たかったという。加えて“飛距離”にも自信が持てなかった。
「(女子の)シード選手の中でも一番飛ばない(平均飛距離215ydで今季の女子ツアー全体89位)ですし、ツアー全体を入れても本当に飛ばないので…」と周囲に迷惑をかけたくない思いもあった。
そんなとき前年大会に同じく推薦枠で出場した菅沼菜々が頭に浮かんだ。菅沼は89位で大会を終えたが、翌週の国内女子ツアー「パナソニックオープンレディース」で優勝した。男子ツアーのプレーのスピードが速く、決断力もアップしたことがツアー3勝目につながったという。自分も何か変わるきっかけがつかめるかも…。23年「大王製紙エリエールレディス」以来、優勝から遠ざかっていることもあり、「きっとこれは人生に一回(の出来事)だろう」ととらえ、コーチと相談して出場を決めた。
今大会のコースは総距離が短く比較的スコアが出しやすいコース。昨年大会を通算17アンダーで制した小西たかのりをはじめ、64人がアンダーパーだった。さらに今年は昨年パー4だった1番(505yd)と8番(491yd)がパー5に変更。とはいえ女子選手にとってみれば話は別だ。
「メジャーぐらい(グリーンが)硬いかもです。今日なんか特にすごい風が強くて」。前年大会に出場した菅沼菜々、寺西飛香留ら、過去に男子レギュラーツアーに出場した女子選手は6人いるが、アンダーパーで回った選手はひとりもいない。
大会初日は合宿で一緒に練習する先輩で、出場を後押ししてくれた宮里優作との組。「試合中にスイッチが入った優作さんの熱量とか考えていることとか、キャディさんと何をしゃべっているかとかも含めて、今後の参考にしたい」。“一生に一度”のチャンスをゴルフ人生の糧にする。(千葉県睦沢町/安平賢太郎)