男子ツアー新規大会「フォーティネットプレーヤーズカップ」を10月開催
国内男子ツアーに参加する選手により組織されるジャパンゴルフツアー選手会は17日、新規の主催大会「フォーティネット プレーヤーズカップ」を10月30日(木)から開催すると発表した。会場は千葉県の成田ヒルズCC。96人が賞金総額1億円(優勝2000万円)を争う。冠スポンサーとの契約は複数年。来年度以降の開催コースは未定とした。
共催パートナーの日本ゴルフツアー機構(JGTO)の倉本昌弘副会長はこの日、都内で行われた会見に出席。開催経緯について「男子プロが脚光を浴びながらも、試合数が少ない現状を危機と捉えた選手たちが、共催スポンサーを探していたところ、フォーティネット様に手を上げていただいた」と説明した。今季は年間25試合で、昨年から1試合増となった。
特別協賛社の米カリフォルニア州を拠点とするフォーティネットは、世界最大級のサイバーセキュリティ関連企業。プロゴルフでは2023年までPGAツアー競技(フォーティネット選手権)でタイトルスポンサーを務めたほか、DPワールドツアー(欧州男子ツアー)、米男子ツアーの下部ツアーにも出資している。
テーマに「プレーヤーとファンがかつてなく強くつながる大会」を掲げ、選手会主導で新たなファンサービスを考案しているという。観戦者とのコミュニケーション向上を図り、今後のツアー運営に生かしていく。第一弾として、『選手が本気で考えた「18の質問」10000人アンケート 男子ゴルフ界を新たな次元に!』と銘打ち、大会開幕までにファンの意見を吸い上げる施策を実施する。
選手会会長の谷原秀人は、「ファンの皆様に男子プロならではの迫力ある真剣勝負を見せるのはもちろん、これまでにない、ネットワークを活用した様々な企画を行いたい。この大会すべてに参加したすべての人たちから行って良かった、見て良かった、つながって良かったと思っていただける大会に成長させていきたいと思います」とファン・ファーストの姿勢を強調した。
倉本副会長は「選手にはこの大会を日本の第5のメジャーに育ててほしい。私の中ではこれは“TPCソーグラス”です」と、PGAツアーの旗艦大会「ザ・プレーヤーズ選手権」を引き合いに出して大会の発展を願った。(編集部・桂川洋一)