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今週のハッピーバースデー!!<飯合肇>

今週12日(金)が、50歳の誕生日。この日を、待ちわびていた。米シニア・チャンピオンズツアーの資格年齢に達する日だからだ。

昨年11月、同ツアーの一次予選から挑戦。約1000人がひしめく難関を突破して、最終予選にコマを進めた。うち上位7人にしか与えられない出場権を、3位というみごとな成績でもぎとった。

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アメリカへの憧れは、ずっとあった。当時、全盛期だった師匠のジャンボ尾崎をおさえて賞金王に輝いた翌年94年、マスターズに出場した。

「いつかまた、あのときの感激を味わいたいと、ずっと思っていた」という。その夢を、自らの手でこじ開けた飯合はこの誕生日を機に、すでに開幕している同ツアーへの仲間入りを、ようやく果たすことになるのだ。

ジャンボ軍団では、合宿や行事のたびに音頭を取って人を楽しませようとすることから、“宴会部長”の異名を取る。いつも明るく前向きで、細かいことは気にしないそのおおらかな性格を「アメリカ向き」と自己分析する。

プレースタイルも、「一度、波に乗ったら止まらないタイプ」だ。豪快なスウィングから繰り出す飛距離は289.67ヤード(昨シーズン平均)。これは、昨年のチャンピオンズツアーでは3位に相当する。「アドバンテージは、あると思う」。新天地にむけて、不安材料はどこにも見当たらない。

いよいよ迫った“デビュー戦”にむけ、「新人のようにわくわくしている」という飯合。

「向こうで通用するとかしないとか、は考えていない。いまはただ、僕が若いころ全盛だったトム・ワトソンたちと肩を並べてプレーしてみたいという思いだけがある。その結果、何かの形が残ればいいと思っている」。

キャディバッグにも刺繍している愛称の“コング”は、デビューしたばかりのころの海外合宿で、現地の子供達がその豪打に驚いて「まるでキングコングだ!」と叫んだ。そのときすかさず師匠のジャンボが、「キングはまだ早い。コングだ」と、言ったことからついた。キングの一歩手前だった“コング”。あれからめきめきと実力をつけて通算11勝、賞金王にも輝いた。名実ともに、日本が誇るトッププレーヤーとなった。「自信を糧に、向こうでも、ガッツあふれるプレーを見せたい」。堂々と胸を張り、“コング”が世界舞台への力強い一歩を踏み出す。

※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。

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